文在寅(ムン・ジェイン)大統領が17日、尹錫悅(ユン・ソクヨル)ソウル中央地検長(59・司法研修院23期)を文在寅政府2代の検察総長に指名した。
文大統領はこの日、朴相基(パク・サンギ)法務部長官から検察総長の任命提請件の報告を受け、来月24日に任期を終える文武一(ムン・ムイル)検察総長の後任に尹地検長を抜擢したコ・ミンジョン青瓦台(大統領府)報道官が伝えた。
「硬骨の検事」と呼ばれる尹候補者は、文政府発足直後の2017年5月、検査場の昇進とともに「検察の花」といえるソウル中央地検長に任命されてから2年ぶりに検察首長を務める。
特に尹候補者は、検察総長の任期制を導入した1988年以来初めて高検長を経ずに検察総長に直行した。尹候補が文武一検察総長より研修院5期数の後輩であるだけに、検察の慣行に基づいて多くの検察幹部が服を脱ぐとみられる。
文大統領が「破格人事」を断行したのは、「積弊清算」に強いドライブをかけるという意志とともに、執権後半期の「司正政局の主導権」を握るという布石として分析される。
コ報道官は、尹候補者の指名と関連して「時代の使命である検察改革と組織刷新の課題を見事に果たすだろう」と期待感を表わした。与党も「国民的要求を反映した人事」と褒め称えた。
しかし、野党は「『反文(反文在寅)』司正用の人事」と反発した。尹候補はこの日、検察総長の指名を受けた後、記者たちと会って「重い責任を感じている」と明らかにした。
政府は18日、国務会議を開き「尹錫悅検察総長の任命提請」を審議・議決した後、大統領裁可を経て国会に人事聴聞要請書を送付する。検察総長は国会人事聴聞対象だが、国会の任命同意手続きを要しない。文大統領は国会人事聴聞報告書を採択するかどうかにかかわらず、尹候補者を任命することができる。
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