追い風に乗った南・北・米・・・「ワンポイント」南北首脳会談は行われるだろうか

[写真=聯合ニュース]


シンガポールの米朝首脳会談1周年を起点に、非核化交渉再開に向けた南・北・米の足取りが速まっている。

今月末に予定された米朝首脳会談を前後して、南北首脳が「ワンポイント会談」をする可能性や、さらに「南・北・米首脳会談」が電撃実現する可能性まで取り上げられている。

政府は29日、ドナルド・トランプ米大統領の訪韓前に南北首脳会談を実現させるという目標だ。統一部当局者は13日、記者たちと会って、「南北や米朝トップダウン方式の首脳会談が早期に開催されることができるよう、統一部が集中して努力している」と述べた。

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日(現地時間)、「6月中に南北首脳会談が可能かどうかは私も分からない」とし、「南北間が短い期間に連絡と協議して首脳会談を行った経験があるので、物理的に不可能ではない」と述べた。

ノルウェーを国賓訪問中の文在寅大統領はこの日、首相官邸でエルナ・ソルベルグ首相と首脳会談をした直後の共同記者会見で、「6月中に南北首脳会談の可能性があるのか​​」という質問に、「昨日、私の答弁はいつでも会う準備ができており、その時期は金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長にかかっていると申し上げた意味だ」とし、このように答えた。

北朝鮮の金正恩国務委員長はドナルド・トランプ大統領に「親書外交」を稼動する一方、妹の金与正(キム・ヨジョン)労働党宣伝扇動部第1副部長を通じて故李姫鎬(イ・ヒホ)夫人死去に対する弔意を南側に伝えた。

鄭義溶(チョン・ウィヨン)大統領府国家安全保障室長と尹建永(ユン・ゴンヨン)大統領府国政状況室長が12日、弔花伝達を機に金与正第1副部長と接触し、事実上の高官級会合をしながら第4回南北首脳会談の開催に共感したのではないかという見方も出ている。

金第1副部長は「南北関係の改善のために、南北、米朝首脳会談が必要だ」と民主平和党の朴智元(パク・チウォン)議員の提案に「金正恩委員長にそのように報告する」と答えたという。

今月、第4回南北首脳会談が開催されるとしたら、可能時期は来週、すなわち20日前後になるという見方が支配的だ。北欧3カ国を歴訪中の文大統領が今月16日に帰国し、28〜29日には日本の大阪で主要20カ国(G20)首脳会議に出席するからだ。

また、南・北・米実務級レベルで非核化交渉が可視化されるとの見通しも出ている。米国務省のモーガン・オルタガス報道官は 12日(現地時間)の定例記者会見で、「1年前の約束(セントーサ共同宣言)が実を結ぶことを望んでいる」とし、「実務レベルでその準備ができている」とした。

北朝鮮核6者協議の首席代表である李 度勲(イ・ドフン)外交部韓半島平和交渉本部長は12日、スウェーデンに急遽出国した。文大統領と康京和(カン・ギョンファ)外交部長官に南・北・米間の別当の疎通状況を報告するという観測が出ている。

また、李本部長は来る19日にはワシントンでスティーブンビーガン米国務省対北朝鮮政策特別代表と会う。北朝鮮との実務交渉に乗り出さなければならないビーガン代表と韓米の北朝鮮核首席協議を行い、事前交渉戦略を調整するものと予想される。

ビーガン代表が12日(現地時間)、ニューヨークで15の国連安全保障理事会(安保理)理事国と非公開会合をしたことも注目すべき部分だ。理事国の対北朝鮮制裁履行の意志を再確認する一方、今後の対北朝鮮交渉戦略の意見を聴取したという観測が出ている。

彼は金委員長の親書と李姫鎬夫人死去に対する弔意文と弔花伝達などについて「肯定的な信号とみなす」という趣旨の発言をしたと伝えられる。

しかし、トランプ大統領が12日(現地時間)、北朝鮮に対する楽観論を展開しながらも、急がないという立場を明確にすることにより、非核化交渉の再開までは難航が予想される。

金委員長の親書に米朝対話再開の肯定的なシグナルが設けられたが、第1・2回首脳会談の実現の時とは違って、実務交渉を通じた実質的な非核化の進展を担保した後、首脳会談に応じるという基調と解釈される。

CNNが消息筋を引用し、金委員長の親書に非核化対話を進展させる具体的な内容がないと伝え、米国としては非核化の成果に対する担保が依然として必要な状況だ。このため、対北朝鮮制裁をテコに、非核化ビッグディールを牽引するという従来の立場は維持されるものとみられる。
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