
[写真=映画「アガシ(お嬢さん)」、「It's Only the End of the World」、「 I、DANIEL BLAKE」のポスター]
11日開幕した華麗な祝祭、第69回カンヌ国際映画祭が22日(現地時間)閉幕した。
多数の韓国映画が競争・非競争部門に進出し、マスコミの酷評を得たグザヴィエ・ドラン監督が審査委員賞を受賞するなど異変もあったが、バルムード賞はケン・ローチ監督(79)が獲得した。
競争部門に進出したパク・チャヌク監督の「アガシ(お嬢さん)」は残念ながら受賞には失敗した。
海外マスコミは、「アガシ(お嬢さん)」、「釜山行き」、「谷城(コクソン)」、「1キログラム」など多数の韓国作品を接し、韓国映画に関する高い関心と好評を送った。特に「アガシ(お嬢さん)」の場合、受賞には失敗したが世界176カ国に販売され、韓国映画としては最高の販売記録を残し、韓国映画のなかで最も多く輸出された映画になった。

[写真=連合ニュース提供(ケン・ローチ監督)]
ケン・ローチ監督は10年ぶりにまた競争部門に名前をあげ、「I、DANIEL BLAKE」でもう一度パルムドールを受賞した。第59回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した以来10年ぶりた。
2006年「麦の穂をゆらす風」以来2度目の最高賞パルムドールを受賞したケン・ローチ監督は“当時と同じチームで作った映画だが、まさか戻ってくることができるとは”と喜びながら驚いた心境を伝えた。
彼の引退作として知られた「I、DANIEL BLAKE」は建具師として働いてたダニエル・ブレイクが心臓病で仕事を失い、一人暮らしをしながらシングルマムとして二人の子どもを育てているケイティとの話を描いた作品だ。イギリスの官僚主義と国家福祉、医療問題などを批判し大きな話題を集めた。
ケン・ローチ監督は受賞直後“我々は希望の言葉を伝えなければならない。また、違う世界が可能だと話さなければならない。今、私たちが生きている世の中は危険に直面している”と、“新自由主義は我々に災いをもたらし、それによる緊縮財政という深刻な問題に苦しんでいる”と受賞の感想を話し、深い響きが観客の心に届いた。
一方、パルムドールに次ぐ審査員特別グランプリはカナダのグザヴィエ・ドラン監督(27)の「It's Only the End of the World」に決まった。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。