富士通、スマホ半導体撤退

富士通がNTTドコモやNECと共同で進めていたスマートフォン向け半導体開発事業から撤退する方針を固めたことが27日、分かった。海外勢が市場の過半を握る同半導体で挽回を狙って2012年に会社を設立したが、資金不足から質と安さを兼ね備えた魅力的な製品を開発できず顧客を獲得できなかった。

3社は2012年にアクセスネットワークテクノロジを設立。無線通信や信号を制御する、スマホの「頭脳」とも呼ばれる「ベースバンドチップ」という半導体の開発を進めていた。

ベースバンドチップは世界シェアの約4割を米クアルコムが握るなど、米国勢の優位が目立つ。ほかに中国で人気のある低価格スマホ向けに強い台湾のメディアテックも急成長中だ。これらの海外勢は巨額の投資で競争力を急速に高めている。

資本金は1億円で、出資比率は富士通グループが62.3%、NTTドコモが19.9%、NECが17.8%。

(亜洲経済オンライン)
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