日本気象庁は30日、大規模地震の際、震源から離れた場所で高層ビルなどに被害をもたらす「長周期地震動」の観測情報を発表する方針を明らかにした。来年度予算概算要求にシステム整備費6千万円を計上、来年度末の運用開始を目指す。共同通信が同日、報じた。
長周期地震動は数秒から十数秒周期のゆっくりした揺れで、あまり弱まらずに遠方にまで届く。地表や小さい建物への影響は小さいが、地震動と共振しやすい高層ビルなど大規模な建造物で被害が発生しやすい。
東日本大震災でも、震源から700キロ以上離れた大阪市内の高層ビルの上層階で2メートル超の横揺れがあった。
(亜州経済オンライン)
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