韓国の消費心理、27カ月ぶりに最高···期待インフレは先月より0.1%下がった2.9%

写真=聯合ニュース
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韓国の7月の消費心理が27ヵ月ぶりに最高値を記録した。輸出増加傾向が持続し、米国の基準金利引き下げ期待が大きくなった影響と分析される。今後1年間、消費者物価上昇率に対する展望を示す期待インフレ率は28ヵ月ぶりに2%台に下がった。

23日、韓国銀行が発表した「7月の消費者動向調査結果」によると、今月の消費者心理指数(CCSI)は103.6で前月より2.7ポイント上がった。2022年4月(104.3)以来の最大値だ。

CCSIは、消費者動向指数(CSI)のうち6つの主要指数を利用して、消費者の経済状況に対する心理を総合的に表す指標だ。100より大きければ長期平均(2003~2023年)と比較して楽観的であることを、100より小さければ悲観的であることを意味する。

7月にはCCSI を構成する6 つの項目すべてが上昇した。現在の生活状況と展望CSIが前月対比各1ポイントずつ上がった91、95をそれぞれ記録した。家計収入展望CSI(100)は1ポイント、消費支出展望CSI(111)は2ポイント上昇した。現在の景気判断および展望CSIはそれぞれ6ポイント、4ポイント上がった77、84と集計された。

今後1年間の消費者物価上昇率に対する展望を示す期待インフレ率は2.9%を記録し、前月より0.1%ポイント下がった。2022年3月(2.9%)以後27ヵ月ぶりに2%台に進入した。

7月の金利水準展望(95)は6月(98)より3ポイント下落した。米国の消費者物価上昇率と雇用指標の鈍化で、米連邦準備制度(FRB・Fed)の金利引き下げへの期待が高まり、市場金利が下落した影響だ。

住宅価格展望(115)は第2段階のストレス総負債元利金償還比率(DSR)を2ヶ月延期と住宅ローンの金利引き下げ、首都圏を中心にしたマンション価格上昇などで住宅価格が上昇するものと期待され、7ポイント上がった。

物価水準展望(144)は2ポイント下落した。油類税の引き下げ幅の縮小で石油価格が上昇し、為替レートの上昇(米ドル高)で輸入物価が上昇したにもかかわらず、農産物、加工食品など体感物価の上昇傾向が鈍化したためだ。
 
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