韓国の12月の消費者心理指数、3カ月ぶりに反発・・・期待インフレ0.4%p下落

[写真=聯合ニュース]


輸出不振やグローバル景気鈍化の憂慮など国内外の不確実性が高いものの、良好な雇用事情が続き物価上昇傾向が鈍化し、韓国の消費者心理指数が3ヵ月ぶりに反騰した。今後の物価上昇を見込む期待インフレ率は下落傾向を示した。

27日、韓国銀行が発表した「2022年12月の消費者動向調査結果」によると、12月中の消費者心理指数(CCSI)は89.9で前月対比3.4ポイント上昇した。消費者心理指数(CCI、 Composite Consumer Sentiment Index)は消費者動向指数(CSI)のうち6つの主要指数を利用して算出した心理指標だ。長期平均値を基準値100とし、100より大きいと長期平均より楽観的であることを、100より小さいと悲観的であることを意味する。

韓国銀行は指数水準が100を下回り否定的な見解が優勢だと説明した。現在の生活状況は前月と同じだったが、生活状況見通しや家計収入展望、消費支出展望、現在の景気判断、今後の景気展望はそれぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイント、5ポイント、8ポイント上昇した。

家計財政状況に対する認識を示す指数によると、現在の生活状況CSIは83で前月と同じで、生活状況展望CSIは85、家計収入展望CSIは95、消費支出展望CSIは108で前月比それぞれ3ポイント、2ポイント、1ポイント上昇した。

経済状況に対する認識を示す指数は、現在の景気判断CSIは51、今後の景気展望CSIは62で、前月比それぞれ5ポイント、8ポイント上昇した。就職機会展望CSIは70で、宿泊飲食業を中心に対面サービス部門の雇用指標が良好な流れを示し、4ポイント上昇した。金利水準展望CSIは133で市場金利が頂点に達したという認識が増え、18ポイント下落した。

韓銀のファン・ヒジン経済統計局統計調査チーム長は「金利水準展望CSIは物価上昇傾向が鈍化してピーク達したと市場が予想し大幅に下落した」とし「しかし、依然として高い水準だ」と付け加えた。

家計貯蓄および負債状況に対する認識を調べれば、現在の家計貯蓄CSIは88、家計貯蓄展望CSIは91で前月と同じだった。現在、家計負債CSIは102、家計負債展望CSIは100で前月対比計2ポイント下落した。物価状況に対する認識を見ると、物価水準展望CSIは151で前月比5ポイント下落した。住宅価格展望CSIはアパート(マンション)売買価格の下落幅が拡大し、買収心理が萎縮しながら前月対比1ポイント高の62を記録した。ファン氏は「住宅価格展望CSIが反騰したがアパート取引は減っており、売買指数など指標上で見るとアパート価格下落幅は拡大している局面」と説明した。

一方、この1年間の消費者物価上昇率に対する認識は5.0%、今後1年間の期待インフレ率は3.8%で前月比それぞれ0.1%、0.4%下落した。ファンチーム長は「国際原油価格が安定したが、国内経済状況は鈍化憂慮がある」とし「来年の電気料金引き上げなど公共料金引き上げが物価や期待インフレに影響を与えかねないなど不確実性が高く見守らなければならない」と強調した。
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