2026. 06. 26 (金)

米・イラン、再び協議の場へ…核査察・ホルムズ『60日勝負』

  • 29日・30日にスイスで実務協議再開の見通し

  • IAEA査察・凍結資金・ホルムズを巡り意見の相違

  • レバノン前線・米議会の反発も最終合意の変数

AIによって生成された画像
[AIによって生成された画像]
アメリカとイランは、終戦に関する覚書(MOU)に基づく実務協議を今月末に再開する見通しである。両国は会談再開に合意しているが、核査察や制裁緩和、ホルムズ海峡の通航条件については解釈に相違がある。最終合意に至るまでの60日間には多くの難関が予想される。
 
マコ・ルビオアメリカ国務長官は、24日(現地時間)にクウェートで記者団に対し、「米・イランの技術協議チームが29日または30日にスイスで再会する」と述べた。ルビオ長官は「両国の作業部会が複数のテーマ別グループに分かれて議論を続けている」と説明し、「協議チームはスイスに戻る」と語った。
 
仲介国であるパキスタンも30日の再開の可能性に言及した。タヒール・アンドラビパキスタン外務省報道官は同日、会談再開の時期として30日を挙げたが、29日や7月1日に調整される可能性も排除しなかった。
 
今回の会談の核心は、終戦合意の大原則を実行可能な手段に変えられるかどうかである。米・イランはMOU署名後60日以内に最終合意を導き出すことに合意している。分野別作業部会は核問題、制裁緩和、合意の点検、紛争解決手続きを扱う予定である。今月末の議論は最終合意に向けた初の試金石となる見込みである。
 
核査察・凍結資金を巡る立場の違い
 
最大の争点は、イランの核施設に対する国際原子力機関(IAEA)による査察の再開である。アメリカは、イランが長期間の厳格な査察を受け入れたと主張している。一方、イランは核プログラムの核心内容と査察復帰の方法がまだ整理されていないと反論している。イラン外務省も「アメリカの当局者がMOUと矛盾する発言をしている」と批判した。査察をいつ、どこまで許可するかについての認識の違いが依然として存在する。
 
戦争中に攻撃を受けた核施設や核物質へのアクセスも残る争点である。アメリカは査察再開を最終合意の核心条件と見なしているが、イランは制裁緩和と安全保障が先に議論されるべきだと主張している。
 
制裁緩和と凍結資金の使用先も変数である。アメリカは凍結資金の使用先を食料や医薬品などに制限すべきだと要求している。トランプ大統領は、これまでイランに資金が支給されたことはないと述べている。一部の資金はアメリカ産農産物の購入に使われると主張しているが、イランは資金の使用先をアメリカが一方的に決定できないと反発している。
 
ホルムズ・レバノンも最終合意の変数
 
ホルムズ海峡も再び争点として浮上している。トランプ大統領は「イランが海峡を通過する船舶に対して一切の費用を課さないとアメリカに伝えてきた」と述べた。「通行料や保険料も受け取っていない」と説明している。彼は「この通知が虚偽であれば、会談は即座に終了するだろう」と警告した。
 
ただし、60日間の無料通航後の条件はまだ整理されていない。ホルムズに接するイランとオマーンは海峡管理費用の問題で自国の権限を強調してきた。無料通航が引き続き維持されるかどうかは、今後の議論で扱われる見込みである。
 
レバノン前線も変数として残っている。MOUはレバノンを含むすべての前線の軍事作戦終了を含んでいる。このため、レバノン問題は核問題とともに合意履行の主要条件となっている。イランはイスラエルのレバノン撤退を要求しているが、イスラエルはヒズボラへの圧力を維持するための安全措置が必要だと反論している。
 
アメリカはレバノン正規軍の段階的な統制権拡大を解決策として提案している。ルビオ長官は「レバノン軍とレバノン政府がより多くの領土を統制するほど、ヒズボラの支配地域は減少し、イスラエルもレバノン内の駐留地域を減らすことができる」と述べた。アメリカの仲介の下、イスラエルとレバノン政府間の交渉では、レバノン軍が一部地域に先に入って治安を確保する『試験区域』案も議論されている。
 
アメリカ国内の政治もホワイトハウスの行動範囲を狭める可能性がある。米議会ではイラン戦争の長期化に関する議論が高まっている。大統領の戦争遂行権限を巡る批判も続いている。一部の共和党議員もトランプ大統領の権限制限に同調し、ホワイトハウスは議会の反発を意識せざるを得ない状況となっている。
 
次回の実務協議は、会談を開くことよりも核心争点の履行順序を整理できるかが鍵となる。アメリカは核査察とホルムズ通航の保証を先に要求している。一方、イランは制裁緩和と凍結資金の解除、レバノン前線の整理を同時に扱うべきだと主張している。両者がMOUの文言を同じように解釈できなければ、60日間の期限は早く消費される可能性が高い。



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