2026. 05. 30 (土)

EUの保護貿易攻勢に対する中国の強硬対応…「最後まで戦う」

  • EUの「過剰生産対応」に対し中国が「報復の可能性」を警告

  • 化粧品・贅沢品など欧州消費財を狙う可能性も

  • テム・京東・華為まで…拡大するEUの抑制

欧州連合EUと中国の写真(ゲッティイメージバンク)
欧州連合(EU)と中国 [写真=ゲッティイメージバンク]


中国の官営メディアは、欧州連合(EU)の対中圧力に強く反発し、「最後まで戦う」と警告した。EUが中国発の過剰生産問題を理由に輸入割当(クォータ)や追加関税などの対応策を検討する中、中国も報復措置の可能性を公に言及した。
中国中央テレビ(CCTV)系列のソーシャルメディアアカウント「魚魚元天」は29日、「EUがいわゆる『過剰生産ツール』を強行する場合、中国は反差別調査や産業・供給網の安全調査などの対応措置を即座に発動する可能性がある」と述べた。さらに「商務部はすでに国家の利益と企業の権益が侵害される場合、断固として反撃するという立場を明確にした」と強調した。
同メディアは特に「EUが頑固に『過剰生産ツール』を押し進めるなら、中国は即座に行動を起こし、全面的な反撃措置を講じる」とし、「中国は貿易摩擦に対して慣れていないわけでも、恐れているわけでもない。最後まで戦う(奉陪到底)」と警告のレベルを引き上げた。
EUが推進中の『過剰生産ツール』は、中国からの低価格物量攻勢に対応するために、輸入クォータや追加関税を課すことができるいわゆる『回復力(resilience)ツール』を意味する。EUはこの日、中国に関する特別会議を開き、中国の不公正貿易問題とそれに対する対応策を議論する予定である。
会議を前に、ステファン・セジューレンEU繁栄・産業戦略担当執行委員は、欧州の化学・金属・クリーン技術などの産業が中国の不公正競争により破壊される危険にさらされているとし、EUが輸入割当(クォータ)や関税などの措置をより体系的に動員する意向を示した。
これに対し、魚魚元天は「EUの対中経済・貿易政策はますます過激な道を進んでいる」とし、「EUの貿易保護主義への転換は、欧州産業の長期的な衰退と既得権集団間のロビー・談合の結果である」と指摘した。続けて「困難に直面しているEUが『骨を削って毒を治す(構造的改革)』ことをせず、層層の障壁を高めて改革を回避している」と批判した。
中国側は、欧州産製品に対する報復の可能性も示唆した。魚魚元天は「欧州の肉類・酒類・贅沢品・化粧品などは中国市場で相当なシェアを占めている」とし、「EUが『生産能力が自国の需要を超えている』という論理で中国製品を過剰生産と規定するなら、中国で販売される欧州製品も同じ基準で見るべきか考えなければならない」と主張した。欧州消費財全般が中国の対応対象となる可能性を示唆している。
中国政府も公式に対応に乗り出した。マオ・ニン中国外交部報道官は前日のブリーフィングで「EUは中国-EU貿易関係を包括的かつ客観的に見なければならず、自由貿易の約束を守るべきである」とし、「中国もEUの動きを注意深く注視し、必要な措置を通じて正当な権益を守る」と反撃の可能性を示唆した。
今回の応酬は、最近EUの対中抑制が産業・通信・デジタルプラットフォームなどの全方位に拡大する中で発生した。EUはバッテリー・電気自動車・太陽光などの戦略産業において公共調達と補助金支給時に『欧州内生産』を優先する産業加速法(IAA)を推進中である。また、華為などの中国通信企業を欧州各国の通信網から排除するためのサイバーセキュリティ法の改正を進めるなど、中国企業に対する規制を強化している。
EUは前日、中国の電子商取引プラットフォーム「テム」が安全基準を満たさない違法製品を販売したとして、2億ユーロ(約3490億ウォン)の過料を科した。同日、中国の電子商取引企業「京東」のドイツの電子製品流通業者「セコノミ」の買収計画についても、越境補助金規則(FSR)を適用して調査に着手した。
EU執行委員会は、京東が中国政府または関連機関から優遇金融や税制優遇を受けてEU市場の競争を歪めた可能性があると見ている。FSRは、外国政府からの補助金を受けた企業が過剰な資金力を背景にEU企業を買収したり、公的入札に参加して市場競争を損なうことを防ぐために導入された制度である。



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