2026. 05. 30 (土)

光化門の視点「審判論対安定論…しかし正源オは防御に閉じ込められた」

  • 主に酒席・討論回避の論争に揺れる…オセフンは経験論を強調

キム・ドゥイル先任記者
キム・ドゥイル先任記者

 
 ソウル市長選挙の唯一のTV討論は、結局「審判論」と「安定論」の正面衝突であった。しかし、討論が終わった後、有権者の頭に残ったのはオセフン候補の市政責任論よりも、共に民主党の正源オ候補を巡る検証の攻防であった。
 
 28日夜11時から29日午前1時まで、中央選挙管理委員会主催で行われたソウル市長候補のTV討論は、事前投票直前の事実上最後の勝負所であった。
 
 ソウル市長討論が一度だけ行われる異例の状況の中で、オセフン候補と正源オ候補、そして改革新党のキム・ジョンチョル候補、正義党のクォン・ヨングク候補の4者討論は、不動産、民生経済、GTXの鉄筋不足、ソソムン高架撤去事故、再開発問題などソウルの現案を巡って激しく対立した。
 
 討論の冒頭、正源オ候補は予想通り「10年市政審判論」を持ち出した。彼は「オセフン候補の10年の無能を審判してほしい」と述べ、見せかけの行政、安全問題、住宅供給の失敗を集中攻撃した。ソソムン高架撤去事故を言及し、「オ候補が現場を訪れないのは安全感覚の欠如である」とも批判した。
 
 一方、オセフン候補は「過去5年間、ソウルの正常化のために全力を尽くした」とし、「安定論」と「経験論」で対抗した。迅速統合企画、再開発・再建築の活性化、ソウルラン、漢江ルネサンスなどを挙げ、「世界第3位の都市が目の前にある。圧倒的に完成させたい」と述べた。安全事故についても遺族への慰労を伝え、「より厳格な安全基準と管理体制を構築する」と明らかにした。
 
 しかし、討論の流れは予想に反し、正源オ候補の攻撃よりも、正候補に対する検証に流れていった。最も強い攻撃は改革新党のキム・ジョンチョル候補が担当した。キム候補は正源オ候補の過去の酒席論争を再び持ち出し、「当時、酒席で外泊を強要したことがあるのか」と直接尋ねた。
 
 これに対し、正源オ候補は「討論のテーマと無関係な内容を展開することは選挙を混乱させることだ」と反発した。
 
 しかし、ソウル市長選挙において候補者の過去の行動や道徳性の検証が果たして「討論のテーマと無関係な質問なのか」を巡って解釈が分かれるのは避けられない。政策能力だけでなく、公職者としての資質や責任感、危機対応能力を検証することも有権者の判断の領域であるからだ。
 
 特に正源オ候補は関連質問が出るたびに「黒色宣伝」、「ネガティブ」、「テーマと無関係だ」といった防御論理に集中する姿を見せた。窮屈に見えた。一部の場面ではやや興奮した反応も見られた。攻撃を主導すべき挑戦者の立場で説明よりも防御に時間を費やした点は残念な部分として残る。
 
 討論回避論争は明らかに正源オ候補に負担として作用した。この日、キム・ジョンチョル候補は「正源オの討論逃避カレンダー」と書かれたパネルを持ち出し、「正源オ候補が討論提案を回避した日を直接記録した」と攻撃した。
 
 ソウル市長選挙は800万人の有権者の選択がかかる全国最大の地方選挙である。過去のソウル市長選挙が二、三回のTV討論を通じて政策と資質の検証を行ってきた点と比較すると、今回の選挙が一度の法定討論で終わるという点は、有権者にとっても残念な部分である。
 
 オセフン候補も攻撃を避けたわけではない。正義党のクォン・ヨングク候補はGTX三成駅の鉄筋不足問題に関連し、「本当に報告を受けていなかったのか」と強く追及し、正源オ候補もソソムン事故と住宅供給不足問題を集中攻撃した。
 
 これに対し、オセフン候補は「報告を受けたことはない。ニュースを見て知った」と強調し、職務停止状態で選挙運動中であった点を強調した。住宅供給の攻撃には「朴元淳時代に解除された389か所の再開発・再建築区域を元に戻している」と反撃した。
 
 全体的に見ると、オセフン候補は攻撃を受ける立場であったが、比較的冷静な態度で経験と行政の連続性を強調した。一方、正源オ候補は「審判論」を前面に出したが、酒席論争やグッドダン問題、討論回避論争などの検証問題が重なり、逆に後手に回る場面が少なくなかった。
 
 もちろん、討論一回で選挙が決まるわけではない。ソウルの民心は常に最後の瞬間まで本音を明らかにしなかった。ただし、明確なことはある。今回の討論は「オセフン審判論」が中心になるよりも、正源オ候補自身を巡る検証の攻防が少なからず重要な割合を占めたという点である。
 




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