現代自、インドでも「ジェネシス」製造か

[写真=現代自]
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現代自の高級ブランドであるジェネシスが、新型コロナで行き詰まっていたインドへの進出を再び検討していることが分かった。 インド政府の関税引き下げにより、テスラなどグローバル電気自動車メーカーの参入に拍車がかかると予想される中、小型車中心から脱し、電気自動車やハイブリッドを超え、ラグジュアリー市場まで先取りし、世界3大自動車市場での地位を確固たるものにするという意志と見られる。

6日、業界や海外メディアなどによると、現代自のインド法人は来年、ジェネシスの発売に向けたチームを立ち上げ、インドの高級車市場への参入に着手した。

新車発売前に市場調査と商品企画、生産技術企画、マーケティング、政府交渉などが要求されるが、このためにチームが構成されたものと分析される。 発売モデルはGV70、GV80などのスポーツ用多目的車(SUV)になると予想されている。

長期的に小型車以外のモデルでポートフォリオを増やし、現地での先取りを確実にするためには高級市場への進出が要求され、このような決定を下したものと見られる。 インドは世界で3番目に大きい自動車市場である一方、高級車市場のシェアはまだ2%であり、成長潜在力が大きい。

インドの昨年の高級自動車の販売台数は4万2731台で、前年比20%成長し、今年は5万台の販売が予想される。 メルセデスベンツ(41%)、BMW(31%)、アウディ(19%)、ジャガーランドローバー(8%)などの順で市場を占有している。 まだ、トヨタの高級ブランドであるレクサスと中国ブランドの参入は不備だ。 インドは来年、日本を抜いて4位の経済大国に浮上するなど、急速な経済成長で、高級車の潜在顧客層が増えている。

現代自動車グループは昨年、インドで21%のシェアで、3位のタタ・モーターズ(13.4%)を抜いて2位を記録したが、主に販売されるモデルはクレタ小型SUVとi10、i20の小型車に止まる。 インドで2030年の年間販売80万台、シェア20%達成を目標にしているだけに、小型車だけでなく、高級車分野でもシェアを伸ばし、全体的な販売ボリュームを高めていくという戦略だ。

特に、政府は電気自動車の生産施設を現地に構築するメーカーに70%または100%だった輸入電気自動車の関税を15%に大幅に引き下げることにし、テスラ、BYDなど世界の電気自動車メーカーがインド市場に目をつけている。 現代自が高級電気自動車市場への参入を急いでいる理由として、もう一つ指摘されている。

ジェネシスが来年、インドに進出する場合、欧州ブランドとの競争が激しいものと予想される。 GV70とGV80はベンツGLC・GLE、アウディQ5、BMW X5などと対戦する見通しだ。 大半の価格は1億ウォンを上回るが、最もよく売れたモデルに上がっている。 これらのモデルより相対的に価格が低いジェネシスSUVが、30年間積み上げてきたブランドイメージで市場を開拓できるという評価も出ている。

現代自は高級車とエコカーのツートラックで中長期的な未来を描いていく方針だ。 電気自動車分野ではコナEVとアイオニック5を披露し、今年末にはSUV電気自動車の現地量産を皮切りに、2030年までに5つの電気自動車モデルを投入する計画だ。 早ければ2026年には中型SUVハイブリッドを発売できるという観測も出ている。 現代自動車グループは2032年までの間、2000億ルピー(約3兆2280億ウォン)を投資して電気自動車の生産設備を増設し、発売ラインナップも増やすことにした。 現代自動車グループのインド現地での自動車生産能力は現在約110万台で、2~3年後には155万台以上に増加すると観測される。

イ·ハング自動車融合技術院長は“現地で適当な高級車の生産ができていないため、差別化戦略の次元で進出を検討していると見られる”とし、“物量が5万台程度になってこそ現地生産を考慮するだろうし、それまでは低くなった関税を活用し、輸入も並行することができる”と述べた。
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