世界最高の病院に選ばれた韓国の病院…17のうち16施設は首都圏

사진서울아산병원
[写真=ソウル峨山病院]

米誌ニューズウィーク(Newsweek)が選んだ世界最高の病院ランキングに韓国の病院が多数選ばれたが、1カ所を除いてはすべて「首都圏」に位置する病院であることが分かった。それだけ韓国医療の首都圏への偏り現象が激しいといえる。一方、日本は半分が首都圏以外の地域に所在する病院だった。

5日、ニューズウィークがホームページに公開した「2024世界最高病院(World's Best Hospitals 2024)」の順位によると、世界1位の病院は米国のメイヨー・クリニックが獲得した。米クリーブランド・クリニックとカナダのトロント総合病院がそれぞれ2位と3位を占めた。ニューズウィークは2019年から世界最大の統計調査データプラットフォームを提供するスタティスタ(Statista)と協力し、毎年世界最高の病院順位を発表している。

今回発表された250の世界最高病院には17の韓国病院がランクされた。具体的にはソウル峨山(アサン)病院が22位、サムスンソウル病院が34位、セブランスが40位、ソウル大学病院が43位、盆唐(ブンダン)ソウル大学病院が81位、江南(カンナム)セブランス病院が94位で100位内にランクインした。これら5つの病院は、いわゆる首都圏の「ビッグ5」病院と呼ばれる。

このほか、カトリック聖母(ソンモ)病院(104位)、亜洲(アジュ)大学病院(120位)、仁荷(インハ)大学病院(148位)、江北(カンブク)サムスン病院(152位)、高麗(コデ)大学安岩病院(160位)、汝矣島(ヨイド)聖母病院(170位)、慶煕(ギョンヒ)大学病院(208位)、中央大学病院(214位)、建国(コングッ)大学病院(225位)、大邱カトリック大学病院(235)も順位内にあった。

17の病院が世界有数の医療機関と肩を並べたものの、首都圏への偏り現象が特に目立った。これらの病院のうち、首都圏外にある病院は大邱カトリック大学病院が唯一だった。

一方、日本は韓国より少ない15の病院が順位に入ったが、このうち7カ所が首都圏外に位置する病院だった。最も順位の高い東京大学病院(18位・東京)とその次の聖路加国際病院(24位・東京)と亀田メディカルセンター(45位・千葉)は首都圏にある病院だ。しかし、九州大病院(69位)、名古屋大病院(86位)、京都大病院(96位)、大阪大病院(172位)、倉敷中央病院(177位)、北海道大病院(206位)、神戸市メディカルセンター(224位)などは首都圏外に位置している。非首都圏病院の中でも倉敷中央病院と神戸市メディセンターを除く5カ所が「地方国立大学病院」である。

医師の求人難に苦しみ、ソウルの「ビッグ5」病院に地域の患者が流出し、苦戦している韓国の地方国立大学病院の状況とは違って、日本は「医師地域定員制」などを導入し、地域の拠点国立大学病院に着実な人的・物的投資をし、地方国立大学病院の躍進を導いたと見られる。

一方、韓国政府は先月6日「医大定員2千人拡大」を発表し、地域国立大中心の増員を推進すると明らかにした。また、地域の拠点国立大学医学部の教授を現在の1千200~1千300人水準から2千200~2千300人に2倍近く増やし、地方国立大学病院の集中育成計画を発表した。しかし、医学部入学定員拡大に反発する専攻医の集団行動事態が悪化している中、韓国政府は病院に復帰していない7000人余りの専攻医に対して免許停止を本格化するなど強硬対応をしているだけに、しばらく難航が続く見通しだ。
 
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