先月、為替レートと国際原油価格が上がり、韓国の輸入・輸出物価が再び上昇した。
韓国銀行が17日に発表した「2023年9月の輸出入物価指数」統計によると、9月基準の輸入物価指数(ウォン基準暫定値・2015年=100)は139.67で、8月(130.21)より2.9%上昇した。これは7月に上昇転換した以後、3ヶ月連続で上がったものだ。ただ、前月比上昇幅は一服し、前年比上昇幅も9.6%下落した。
輸入物価の上昇傾向にはサウジなど産油国の減産によって国際原油価格が急騰したことが影響を及ぼした。実際、先月の平均ドバイ油価格は1バレル当たり93.25ドルを記録し、前月(86.46ドル)比7.9%上昇した。為替レートの上昇も影響を及ぼした。先月のウォン・ドルの平均為替レートは1329.47ウォンで、前月(1318.47ウォン)比0.8%上昇した。
輸入物価の中では原材料が鉱山品(6.3%)を中心に5.7%上昇した。中間財は石炭や石油製品(7.9%)と化学製品(2.1%)が値上がりし、前月比2.0%上昇した。資本財と消費財は、それぞれ前月比0.7%上昇した。細部品目別では、ブタジエン(26.5%)、プロパンガス(18%)、ナフタ(9.3%)、原油(8.8%)、果物(3.9%)などの上昇幅が目立った。
9月中の輸出物価も1ヵ月前より1.7%上昇し、3ヵ月連続上昇傾向を続けた。輸出物価は農林水産品が冷凍水産物(-1.3%)を中心に1.3%下落した。しかし、石炭および石油製品(-5.7%)と化学製品(-2.8%)などの工業製品が1.7%上昇した。コンピューター・電子および光学機器も0.5%上昇し、2ヶ月連続上昇傾向を示した。輸出物価は前年同月比8.9%下落し、9ヵ月連続下落傾向が続いた。
一方、韓国の国内主要輸出品目であるDRAM価格は前月比0.5%上昇し、8月(2.4%)に続き上昇傾向を維持した。フラッシュメモリーの輸出価格も5.0%上昇した。
韓銀側は「契約通貨基準の半導体価格は強含みの程度で、本格的な反騰可否は今後の推移を見守らなければならない」と説明した。
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