先月の韓国消費者物価上昇率が3.3%を示し、19ヵ月ぶりに最も低い水準を示した。国際原油価格が安定傾向を続けて石油類価格が下がった中、昨年5月に大幅に上昇した物価も基底効果として影響した。
統計庁が2日に発表した「2023年5月の消費者物価動向」によると、先月の消費者物価指数は111.13(2020年=100)で前年同月比3.3%上昇した。
4月に続き3%台の物価上昇率であり、10年10月以降19ヵ月ぶりに最も低い幅の上昇率だ。今年1月5.2%を記録した物価上昇率は、2月に4.8%、3月に4.2%、4月には3.7%にとどまっている。
主要品目の中では石油類物価が下がり上昇幅を縮小した。先月の石油類指数は123.05を記録し、前年同月比18%下落した。2020年5月(-18.7%)以来3年ぶりの最大の下げ幅だ。
農畜水産物指数も0.3%下落した。豚肉と韓国産の牛肉がそれぞれ8.3%、6.4%下落し、農畜水産物指数の下落を牽引した。ただ、生鮮食品指数は3.5%上昇した。
公共料金引き上げにともなう影響で電気・ガス・水道料金は23.2%急騰したが、今年4月の23.7%より上昇幅が減った。
物価の基調的な流れを示す「農産物および石油類除外指数」(根源物価指数)は4.3%上昇した。「食料品およびエネルギー除外指数」は3.9%の上昇率を示した。
統計庁のキム・ボギョン経済動向統計審議官は「これまで根源物価は下落していなかったが、5月には農産物および石油類除外指数と食料品およびエネルギー除外指数の上昇率が鈍化した」とし「全般的に昨年の基底効果の影響で物価が安定傾向に入ったようだ」と明らかにした。
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