韓国がグローバル外食チェーンの激戦地として急浮上した。
韓国に進出するチェーンの種類もバーガー、チキン、コーヒー専門店まで多様だ。出店地も目立つ。若年層が多い江南地域に大挙集まり、年内グローバルブランドの一本勝負が繰り広げられる見通しだ。
11日業界によると、現在すでに国内市場に進出しているか、今年進出を控えているグローバル外食チェーンはウィングストップ・ゴードン・ラムゼイ・ストリートバーガー、ファイブガイズ、ティムホートンズの4社だ。
最初に韓国市場に進出したのは、米国の手羽先専門ファストフードチェーンのウィングストップだ。ウイングストップは去る1月にソウル江南駅近くに第1号店をオープンした。1994年、米テキサスで事業を開始したウィングストップは、現在9ヵ国で1900余りの店舗を運営するグローバルチキンチェーンだ。2021年のグローバル売上だけで23億ドル(約3兆4356億ウォン)に達する。
ゴードン・ラムゼイ・ストリートバーガーも今年3月、ソウル江南区の現代デパート貿易センター店に入店した。これは韓国第1号店であり、初のグローバル売場だ。プレミアムブランドであるゴードン・ラムゼイ・バーガーの場合、バーガー1個当たり3万ウォン台に達し「高価論難」に包まれたがストリートバーガーは単品基準で1万ウォン台、セットは2万ウォン台で相対的に安い。
ファイブガイズは来月韓国に上陸する。米国の「3大バーガー」で有名なファイブガイズは、オバマ米元大統領が好んで食べるということで「オバマバーガー」とも呼ばれる。ハンファグループのキム・スンヨン会長の三男であるハンファギャラリアのキム・ドンソン戦略本部長が挑戦する初の新事業だ。ファイブガイズは現在、23ヵ国で1800あまりの店舗を運営している。 韓国1号店は江南駅と新論峴駅の間に位置する江南大路にオープンした。売場面積は618平方メートル(約184坪)規模で、2階にわたって150席余りを配置する予定だ。
バーガーキング、パパイスなどを保有したグローバル外食企業RBI(Restaurant Brands International)が直接韓国に進出するケースもある。RBIは年内にティムホートンズを韓国で披露する計画だ。ティムホートンズは60年の伝統を誇るカナダの国民コーヒー専門店として、コーヒーとドーナツが有名だ。韓国バーガーキングを運営するBKRコリアがティムホートンズの韓国内事業を引き受ける。
このようにグローバル外食ブランドが相次いで韓国市場に進出するのは、外食トレンドの変化が速く、アジア進出のためのテストベッド(試験台)として適しているという判断からだ。また、K-文化とK-コンテンツ人気に支えられ、認知度が高まった韓国で観光地に浮上すれば、ブランドの影響力が大きくなりかねないという期待も一役買ったと評価されている。
業界関係者は「Kコンテンツが人気を集め、海外で韓国に対する関心が高い状況」とし「特にアジア市場では韓国ほど魅力的なところを探すのが難しいため、アジア進出前の事業テストのために進出するグローバルブランドが増えている」と説明した。続けて「特に消費トレンドが速い若年層が集まった江南に第1号店をオープンする傾向が強く、市場を先取りするための競争が激しいだろう」と付け加えた。
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