[2023 APFF] クァク・ヨンギル会長、金融業界の話題は「スティッキーインフレ」…「世界経済は物価動向によって動くだろう」

[写真=亜洲経済(クァク会長が21日午前、ソウル中区のザ・プラザホテルで開かれた「2023アジア太平洋金融フォーラム(2023APFF)」で開会の挨拶をしている)]


亜洲ュニュースコーポレーションのクァク・ヨンギル会長がグローバル金融業界の話題として「スティッキーインフレ」を挙げた。最近、金融市場が一寸先も予測できない薄氷を踏む中、結局、世界経済の行方は米国をはじめ物価動向によって動くだろうと予想した。

クァク会長は21日、ソウル中区(チュング)プラザホテルで開かれた「2023アジア太平洋金融フォーラム(APFF)」の開会演説で、「最近のグローバル金融市場は一寸先も予測できないほどの薄氷だ」と述べた。

彼は「景気より物価に焦点を合わせて政策を運営していた米国で銀行が連鎖破産を宣言し、これに驚いた政策当局は数十兆ウォンの公的資金を投入している」とし「破産の震源地が新興国ではなく米国の中心であるシリコンバレーとニューヨークという点で皆が驚いた。このような波紋はどこまで広がるか誰も予測できずにいる」と憂慮した。

続けて「このように世界は今、ポリクライシス(polycrisis)時代に突入している」として「複合のリスクを意味する『ポリクライシス』という言葉を紹介した『ダボスフォーラムグローバルリスク報告書』が出てきて2ヶ月ぶりに世界金融市場は超緊張状態に置かれた」と話した。

グローバル金融市場内の不確実性が拡大する中、クァク会長は米国の物価動向に注目した。クァク会長は「株式に投資をしたり、銀行から融資を受けた人、アナリストと経済記事を書く記者に至るまで、皆が注目する数値が毎月発表される米国の消費者物価指数(CPI)」と付け加えた。

さらに「米国の物価動向により米連邦準備制度(Fed・FRB)の制作金利が決定されることもあるが、世界経済の行方は米国の物価動向が左右すると判断するため」とし「米国のインフレが捉えられてこそ、Febの緊縮も緩和の道を歩むことになるだろう」と見通した。

クァク会長「今米国が体験しているインフレは40年ぶりに訪ねてきたスティッキーインフレ」とし「サービス価格が上がる粘り強い物価という意味のスティッキーインフレは一度上がればなかなか下がらない特徴がある」と診断した。

最後に「ポリクライシスと共に重要に扱うことになるまた別の主題がスティッキーインフレだ」として「マクロ経済、特にインフレをよく知っている国内外のトップクラスの専門家たちと共にポリクライシスの解決策を得ていくことを願う」と呼びかけた。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기