韓国・サウジ、共同ファンド造成でスタートアップ育成

[写真=中小ベンチャー企業部]


韓国とサウジアラビアのベンチャー投資専門機関間の投資協力・スタートアップ支援のための業務協約が締結された。両国は中小ベンチャー企業支援のための投資協力モデルの構築を推進する。また、Eスポーツやゲーム産業分野の中小ベンチャー企業への支援策も議論する計画だ。

中小ベンチャー企業部所属の韓国ベンチャー投資(KVIC)のユ・ウンファン代表とサウジアラビアの母胎ファンド運営機関であるSVCのNabeel Kosha代表(CEO)は17日、ソウル大韓商工会議所で開かれた「韓-サウジ投資フォーラム」で両国の中小企業・スタートアップ支援のための業務協約を結んだ。

中小ベンチャー企業部のイ・ヨン長官はスタートアップの海外進出支援をスタートアップ支援重点課題として推進してきた。中小ベンチャー企業部は今月4日、非常経済長官会議でK-スタートアップグローバル進出戦略と資本誘致戦略を盛り込んだ「ダイナミックベンチャー投資生態系造成方案」を発表した。

9月20~21日には「韓米スタートアップサミット」を米ニューヨークで開催し、グーグル、オラクルなどグローバル大企業とK-スタートアップ共同育成セレモニー、2億1500万ドル規模の韓米共同ファンド結成を約束した。

イ長官は10日、COMEUP2022の会場でサウジアラビアのハリド・アル・ファリハ投資大臣と二国間面談を行い、両国スタートアップの交流およびベンチャー投資活性化方案を議論した。その後続措置として、今回のKIVCとSVC間の業務協約が締結された。

サウジアラビアは2018年、ベンチャー投資生態系造成支援のために母体ファンド運用機関であるSVCを設立し、ベンチャー・スタートアップ支援のためのマッチング投資、ファンド出資事業を活発に推進している。

サウジアラビアはゲームやエンターテインメント産業の活性化に向け、韓国の関連分野のスタートアップ、ベンチャーキャピタル、大企業などと活発な交流協力を希望している。

業務協約は今年1月に終了した協約内容である両機関間の投資戦略、政策および手続きに対する意見交換などを越え、両国間の具体的協力のための内容が含まれた。

まず両国は中小ベンチャー企業支援のための投資協力モデルの構築を推進する。

KVIC-SVC間の共同ファンド結成または他の形態の協業モデルを作って両国スタートアップのグローバル進出を支援し、ベンチャーキャピタル間の協力とネットワークを拡大していく予定だ。

中小ベンチャー企業部は今回の業務協約を契機にサウジアラビアが中東地域のグローバルファンドの橋頭堡の役割を果たすものと期待している。

また、サウジアラビアが関心の高い両国のEスポーツおよびゲーム産業分野の中小ベンチャー企業支援方案を議論する。

イ長官は「サウジアラビアは脱石油化のために新しい成長産業に果敢に投資する経済構造転換を推進しており、革新的なアイデアと技術力を持つ我が中小ベンチャー企業がサウジアラビア経済成長の良いパートナーになれる」と話した。

続けて「今回の業務協約を契機に両国のベンチャー・スタートアップの成長を支援できる実質的な協力事業を積極的に発掘し推進する」と付け加えた。
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