世界最大規模のテクノロジー見本市「CES 2022」がオン・オフラインで同時開催される。2年ぶりに米ラスベガスに集まる最高のチャンスではあるものの、最近新型コロナウイルスの新たな変異株であるオミクロンが広がり、企業各社は苦心を重ねたという。
業界によると、CES 2022主催側は展示会期間中に展示場出入り管理を強化する計画だ。防疫のため、従来のように様々な出入り口から自由に出入りすることができず、入口と出口が分離され、観覧客の動線にも影響を及ぼす見込みだ。
前例のない状況で開催されるオフラインイベントである上、オンラインでも並行して開催され、多くの企業がオンラインで参加するかオフラインイベントの縮小を決定した。
マイクロソフト、グーグル、アマゾン、メタ、ツイッター、ピンタレストなど主要IT企業をはじめ、ゼネラルモーターズ(GM)などもラスベガスに姿を現さない計画だ。
国内でもLG電子が事実上、オンライン開催を宣言した。新しい製品やサービスについてはオンライン展示館などで紹介し、オフライン展示空間ではARやVRなどのデジタル技術を活用した仮想体験ができるようにする方針だ。
一方、サムスン電子をはじめ、現代自動車、SK、現代重工業、斗山(トゥサン)などはラスベガスに飛んで行き、積極的にイベントに参加する。
国内と現地の防疫指針を最大限遵守し、構成員の安全を最優先に参加する方針だ。
2年ぶりに開催される展示会であるだけに、グローバル技術動向を把握し、取引先との対面ミーティングを通じてグローバルネットワークを強化するための決定であると解釈される。
サムスン電子はCES 2022年の基調演説を担当したハン・ジョンヒDX部門長(副会長)を筆頭に「オーダーメイド型技術」という新たな課題を投げかける計画だ。
現代自は「移動経験の領域を拡張する」というテーマでロボティクスを利用したモビリティ戦略を披露し、SKは6つの系列会社が参加して「同行(炭素のない暮らし、その道をあなたと共に歩むパートナーSK)」をテーマに世界炭素削減に貢献するための意志をアピールする。
一方、CES 2022は現地の新型コロナ拡散状況を考慮し、展示日程を従来の5~8日から5~7日に会期を1日短縮すると公式発表した。CESを主管する 全米民生技術協会(CTA)のゲーリー・シャピロ最高経営責任者(CEO)は、「展示会を3日間に短縮し、参加者と観覧客の安全のための包括的な防疫措置を取った」と説明した。
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