韓銀「第4四半期の物価上昇率3%台」・・・9年ぶりに目標値を上回る見通し

[写真=聯合ニュース]


今年第4四半期の物価上昇率が3%台に跳ね上がり、年間物価上昇率が2012年以来9年ぶりに物価安定目標値(2%)を上回るという見通しが出た。来年も景気回復とともに需要側の物価上昇圧力が高まり、相当期間物価安定目標を上回ると観測された。

韓国銀行が16日に公開した「下半期の物価安定目標運営状況点検」の報告書で、「今年に入って11月までの消費者物価上昇率は2.3%で、昨年(0.5%)に比べ上昇幅が大きく拡大した」と明らかにした。

今年第1四半期に1%台前半の水準だった韓国の消費者物価上昇率は、第2四半期と第3四半期を経て2%半ばに上昇し、特に第4四半期には3%台へと大幅に上昇する見通しだ。実際、今年10月と11月の消費者物価上昇率はそれぞれ3.2%と3.7%で、2ヵ月連続3%台を維持している。

韓銀は、このような物価上昇の要因として需要部門を挙げている。石油類と農畜産物の価格上昇幅が拡大した中で、耐久財と外食などを中心に需要側の物価上昇圧力が強まっているということだ。今年10月と11月の消費者物価上昇率の品目別寄与度を見ると、石油類が1.17%、個人サービスが0.92%、工業製品が0.43%の順で寄与度が高かった。

今年第1四半期の前年同期比1.0%の上昇率を示したコロナ需要敏感物価の上昇率は、4月から9月まで2%に急騰したのに続き、10月は2.3%、11月は2.8%となり、急速に上向き曲線を描いている。

今年のコア物価(食料品・エネルギーを除く)の上昇率も第4四半期に2%前後となり、上昇幅が拡大すると予想された。特に農産物や石油類を除くコア物価基準では、第4四半期中に2%台半ばまで高騰する可能性が高いという見方が出ている。最近の基調的な物価上昇の拡大も外食など個人サービス中心の物価上昇圧力が広範囲に拡散したことによるものと分析される。これに対し韓銀は「基調的物価指標の上昇は最近の景気回復の流れを反映している」とし「インフレ期待上昇にも影響を与えている」と評価した。

一方、今年の物価上昇の勢いが拡大し、短期(今後1年)期待インフレも持続的な上昇の動きを見せている。一般人の期待インフレは、石油類や農畜産物、外食など、家計の購入頻度が高く、支出比重の大きい品目の物価上昇幅の拡大に影響され、2%台半ばから後半へと大幅に上昇した。一方、長期期待インフレーション(専門家)は、1%台後半の水準で比較的安定的に維持されていると把握された。
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