韓電、第3四半期の営業損失9367億ウォン・・・今年の累積損失1兆1298億ウォン

[写真=亜洲経済]


韓国電力公社(韓電)が今年第3四半期に9367億ウォンの営業損失を出し、2四半期連続の赤字となった。

韓電は12日、連結基準で今年第3四半期の営業損失が9367億ウォンとなり、昨年同期(営業利益2兆3322億ウォン)対比赤字転換したと公示した。直前2四半期は7648億ウォンの営業損失を記録した。今年に入ってから第3四半期までの累積営業損失は1兆1298億ウォンであると集計された。

第3四半期の売上は16兆4622億ウォンで昨年同期比4.8%増加し、純損失は1兆259億ウォンで赤字に転じた。

第3四半期の累積基準の売上は45兆564億ウォンであり、昨年同期より2.7%増となった。

業績悪化の背景としてはまず、原油高による燃料費や電力購入費の増加が取り上げられている。このような状況で電気料金を上げられなかったことが収益性の悪化を招いたという指摘だ。

韓電によると、今年第1~3月期の電力販売量は、製造業の平均稼働率増加などで前年同期比4.6%増えた。しかし、燃料費の上昇分が電気料金に反映されず、販売単価が下落(-2.2%)し、電気販売収益は1.9%増に止まった。

韓電は今年から電気生産に入った燃料費を3ヵ月単位で電気料金に反映する「燃料費連動制」を導入した。第2四半期と第3四半期の電気料金は、原油価格の上昇傾向を反映して値上がりすべきだったが、コロナ19の長期化で苦しんでいる国民の生活安定などを理由に、政府は料金を据え置いた。

このうち、第1~3四半期に韓電子会社の燃料費と韓電が民間発電会社から購入した電力購入費は、前年同期比それぞれ1兆8965億ウォン、2兆8301億ウォン増加した。

これは温室効果ガス削減のための石炭発電上限制の施行や電力需要の増加などで燃料費が高い液化天然ガス(LNG)発電量が増えたためだ。RPS(再生可能エネルギーの供給義務化)比率が7%から9%に上方修正されたことも影響を及ぼしている。

発電設備および送配電設備取得による減価償却費の増加などで、その他の営業費用も7352億ウォンに拡大した。

韓電は「今後、燃料価格上昇の影響が本格的に反映されると予想される」とし「単位当たりの電力供給費用を3%以内に抑えるなど、強力な経営効率化の努力を傾ける計画」と明らかにした。
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