シャープは21日、パソコン事業から撤退したことを明らかにした。「メビウス」ブランドでノートパソコンを中心に販売していたが、昨年10月発売のモデルを最後に新製品の開発をやめ、昨年末までに生産も打ち切った。
価格競争激化などで事業の収益性が低く、今後の成長も難しいと判断した。現在パソコンを保有している顧客向けの保守サービスは継続する。
シャープのパソコン事業は、4bit CPUマイコンキットに始まり、半完成品キットのMZ80Kを経て、完成品としては1980年に発売された8bit CPUのMZ80Cシリーズが最初の製品であった。
以来、MZシリーズとは別系列のX1/X68000シリーズを経て、近年はメビウスシリーズのノートPCと、大型液晶ディスプレイと組み合わせた「インターネットAQUOS」が主力となっていた。
現時点では、2009年5月に発売されたネットブック「メビウス PC-NJ70A」が最新製品となっている。
シャープのパソコンは、8bit時代のクリーンコンピュータ思想、X1以来のTVとの親和性の高さ、最新液晶技術の導入、非Intel系x86 CPUの積極的な採用など、多くの特徴があり、PC本体からの撤退は惜しまれる。
今後は、12月に発売する多機能端末「ガラパゴス」や、コンテンツ(情報内容)配信事業などの成長分野に経営資源を集中する。
日本語ニュースチーム news@ajnews.co.kr
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