2026. 10. 07 (水)

高市早苗「減税の財源は赤字国債に依存しない」市場を5回言及も具体的な数字は示さず

  • 演説の60%は経済政策…食料品の減税・中低所得層支援を推進

  • 中国との関係改善の課題…11月のAPECを前に対話に注目

高市早苗日本総理の写真AP連合ニュース
高市早苗日本総理[写真=AP・連合ニュース]


高市早苗日本総理は5日、国会での演説において食料品の消費税を引き下げ、中低所得層に支援金を支給する一方で、その財源は赤字国債に依存しないと述べた。税収を減らし支出を増やすが、財政の持続可能性は守る考えである。金融市場を指す「市場」を5回言及し、市場の信頼確保を強調したが、具体的な財源や新規国債発行の上限は示さなかった。

6日、読売新聞などによると、高市総理は前日の所信表明演説で、食料品の消費税減税と所得連動型支援金について「家計の負担を少しでも軽減したい」と語った。政府は来年4月から2年間、食料品の消費税率を1%に引き下げ、働く中低所得層には所得に応じて支援金を支給する関連法案を今臨時国会に提出し、通過を目指す。会期は12月12日までである。所信表明演説は臨時国会の開会時に総理が国政運営の基本方針を明らかにする演説であり、高市総理は演説の約60%を経済・財政政策に割いた。

日本経済新聞(ニッケイ)は今回の演説で金融市場を意味する「市場」または「マーケット」という表現が5回登場したと6日報じた。昨年10月の就任直後の所信表明演説では1回、今年2月の市政方針演説では2回にとどまった。高市総理は「正攻法で政府に対する市場の信頼を高めていく」と述べた。財政の持続可能性を「当然の前提」と強調し、経済や物価、税収、金利、利子費用、市場状況などを総合的に検討し、年間国債発行額を適切にコントロールするとした。読売は国債発行額のコントロールが2月の演説にはなかった表現であると伝えた。経済や市場が予想と異なる動きを見せた場合には「必要な措置を機敏に講じる」とも述べた。

一方、過去2回の演説で使用された「財政投入」という表現は抜けていた。昨年10月には「戦略的に財政を投入する」と述べ、今年2月にも経済成長のために必要な財政投入をためらってはならないと強調した。今回は「政府が単に支出を増やすということではない」とし、「強い経済と財政の持続可能性を共に実現する」と述べた。ニッケイはこの発言を支出拡大一辺倒ではないというメッセージと解釈した。

ニッケイは高市政権の財政政策を巡り金融市場の懸念が高まる中、アメリカも圧力をかけていると伝えた。日本の長期金利は先月30年ぶりに3%台に上昇した。読売は高市政権の財政政策が拡張的であるとの懸念が金利上昇の一因とされていると指摘した。最近ではベサント米財務長官とトランプ大統領が日本の拡張的財政政策と円安を相次いで問題視した。
 

財源確保は「不透明」


しかし、減税と支援に必要な財源をどのように確保するかは依然として不透明である。6日、朝日新聞によると、食料品の消費税減税と支援金を実施すると、年間税収が約5兆円(約42兆5535億ウォン)減少する。高市総理は財源を「赤字国債に依存せずに確保する」と述べたが、具体的な方策は示さなかった。その上で「心配する必要はない」と語った。

減税と支援に必要な財源が不明な中、新規国債をどれだけ発行するかも関心事である。高市総理は今回の演説で具体的な上限を示さなかった。昨年8月、読売新聞とのインタビューでは2025会計年度の補正予算編成後、国債発行額を約40兆円程度に管理することを挙げ、今後も同様の努力を続けると述べた。ニッケイは市場も約40兆円を一つの基準線と見ていると伝えた。

ニッケイは新規国債発行上限を示さなかった背景として、消費税減税と成長投資に加え、年末の防衛費増額計画も残っているため、予算規模をまだ確定するのが難しい点を挙げた。日本政府関係者は税収増分や税外収入など同じ財源を減税・成長投資・防衛費にそれぞれ活用しようとしている状況を「トリプルブッキングのような状態」と表現した。

ニッケイは今回の演説だけでは財政悪化を懸念する債券投資家の不安を払拭するのは難しいと伝えた。実際、この日、日本財務省は今月発行する10年物国債の表面金利を従来の年2.7%から3.1%に引き上げると発表した。最近の債券市場の弱気の流れの中で国債金利が続々と上昇しているため、これに伴い表面金利も引き上げられた。東海東京証券の佐野和彦チーフ債券ストラテジストは「債券市場は言葉ではなく数字を見る」とし、予算案と国債発行計画でどのような数値が示されるかが重要であると述べた。
 

中国との関係改善を示唆


一方、高市総理は外交分野において中国との対話も強調した。高市総理は中国を「重要な隣国」と位置づけ、「いくつかの課題はあるが、長い間築いてきた関係がある」と述べた。昨年11月の台湾有事を巡る自身の国会発言以降、悪化した中日関係の改善に向けて対話を重視する意向を示したとニッケイは評価した。ただし、高市総理は「主張すべきことは主張し、責任ある行動を強く求める」とも述べた。朝日新聞は11月に中国の深センで開催されるアジア太平洋経済協力体(APEC)首脳会議を前に、高市総理と習近平中国国家主席の接触の有無が焦点になると見込んでいる。

韓国に対しては「重要な隣国」と評価し、シャトル外交を通じてコミュニケーションを続けているため、日米韓協力を含めて安全保障や経済など幅広い分野で関係をさらに強化すると述べた。





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