中国が核実験などで国際社会の制裁を受ける北朝鮮にさらなる制裁を加えることに事実上同意した。
匿名を求めた国連の消息筋は23日、「北朝鮮制裁に対する中国の態度に意味ある変化があった。中国の同意なしでは不可能な二つの懸案が中国の賛成で実現した」と伝えた。
二つの懸案は▼国連の北朝鮮制裁委員会傘下の唯一常設機関の専門家団増員▼北朝鮮制裁委専門家団の北朝鮮追加制裁リスト・報告書の公開。
北朝鮮制裁委には米国、中国、ロシア、英国、フランスなど15カ国の国連理事国が参加している。北朝鮮制裁委傘下の専門家団は米国、中国、ロシア、英国、フランス、韓国、日本が派遣した7人で構成されている。
国連はもう一つの核関連制裁委のイラン制裁委専門家団が8人であるため、北朝鮮制裁委に1人の増員を進めた。中国が反対すれば、増員はできないが、予想に反し同意したため増員が決まった。
消息筋は「中国が北朝鮮の核問題をより重要かつ比重ある問題と捉えていることを意味する。中国が従来と異なり、北朝鮮制裁に積極的に乗り出す可能性が大きいと解釈できる」と説明した。
中国の態度に大きな変化が見られたもう一つの懸案は北朝鮮関連の追加制裁リスト・報告書の公開問題だ。
北朝鮮制裁委は専門家団が提出した追加制裁リストと報告書を加盟国に公開することを進めたが、これまで中国の反対で実現できなかった。しかし今回は中国が賛成し、リストと報告書が早ければ今週中に公開されるという。これまで中国は公開に反対してきただけに、異例と受け止められる。
国連の消息筋は「中国が追加制裁報告書の公開に賛成したからといって直ちに追加制裁が確定することではない。ただ、中国の態度が変わったことから、追加制裁の可能性は非常に高い」と分析した。
(聯合ニュース)
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