韓国の未来アセット証券が、日本の岡三証券グループ傘下の中堅証券会社である「三晃証券」を買収し、日本の証券市場への本格的な攻略に乗り出す。海外の大手金融機関が日本の既存の現地証券会社を直接買収するのは異例の試みとなる。
金融投資業界および日本経済新聞の報道によると、未来アセット証券は米国内の中間持株会社を通じて、岡三証券グループが保有する三晃証券の全株式(100%)を買収することを決定した。両社は同日午前に取締役会を開いて関連議案を議決し、公式発表を行った。総買収額は約50億円(約450億〜480億ウォン規模)前後であり、2027年3月までの取引完了を目標としている。
1953年に設立された三晃証券は、東京・中央区に本社を置く岡三証券グループの完全子会社である。今年5月に個人顧客関連事業をグループ内の別の系列会社へ移管した後は、会社固有の資金で株式や債券などを運用して収益を上げる自己売買(プロップ・トレード)専門の証券会社へと事業構造の転換を図ってきた。三晃証券の直近の純資産は約46億円、純利益は4,800万円の水準となっている。
今回の買収における最大の意義は、日本金融市場で株式・債券の売買や引受(アンダーライティング)などを遂行するために不可欠な資格である「第一種金融商品取引業者」の登録基盤をスムーズに確保できる点にある。
未来アセット証券は、三晃証券の既存のディーリング(自己売買)担当人員を継承し、組織を拡大して現地での株式運用能力を強化する方針だ。さらに、将来的には独自のモバイルトレーディングシステム(MTS)などのインフラを構築し、早ければ2027年から日本の個人投資家を対象とした本格的な資産管理(WM)営業へと領域を広げる計画を描いている。
特に、現地のパートナーである岡三証券グループとの戦略的な協業の可能性も高く見込まれている。未来アセットのグローバル資産運用系列会社である「グローバルX(Global X)」が運用する上場投資信託(ETF)を岡三証券の顧客に供給し、ひいては岡三証券のプラットフォームを活用して日本全国の地域証券会社へと販売網を拡大するシナジー効果が期待されている。
日本経済新聞は今回の取引について、「最近の日本株式市場の活況と投資資金の流入が続く中、海外証券会社による現地進出や事業拡大の動きが加速している」と分析した。
特に、高齢化や事業承継の課題を抱える日本の中小証券会社がM&A市場に出てくる中、これを好機と捉える外資系金融機関による買収トレンドが当面続くとみられている。ただし日経は、日本金融当局が外資系資本による迂回進出の審査を厳格化しているため、大株主変更に伴う新規登録に準じた徹底した審査や事後手続きが重要になると付け加えている。
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