2026. 06. 26 (金)

高市早苗内閣支持率、発足以来最低…『中傷動画』疑惑

  • 「資質」論争の中、書面回答の応酬…民生不満も影響

高市早苗日本総理の写真EPA・聯合ニュース
高市早苗日本総理[写真=EPA・聯合ニュース]


高市早苗日本総理の内閣支持率が、政権発足以来最低の水準に落ち込んだ。競争候補に対する『中傷動画』疑惑を巡る回答が揺れ動き、『資質』論争に発展した中、物価高騰など民生への不満も影響を与えた。

時事通信が18日に発表した6月の世論調査によると、高市内閣の支持率は前月比5.1ポイント低下し54.3%となり、昨年10月の政権発足以来最低を記録した。内閣を否定的に評価した回答は22.2%で2.5ポイント上昇し、発足以来最も高く、自民党の支持率も22.8%で5.0ポイント低下した。このような低下傾向は一つの調査にとどまらない。調査方法が異なる毎日新聞の5月の調査でも支持率は50%で、3ヶ月連続で低下し、政権発足以来最低を記録した。

時事通信は、この低下の主な要因として中傷動画疑惑を挙げた。日本の時事週刊誌『週刊文春』の報道から始まった中傷動画疑惑は、昨年の自民党総裁選などを前に、競争候補を貶め、高市総理を持ち上げる動画が大量に作成され、ソーシャルメディア(SNS)で拡散されたもので、総理の公式秘書が動画制作に関与した男性と接触したという内容である。高市総理は「他人を中傷する動画の制作や配布を依頼したことはない」として、疑惑を一貫して否定している。

しかし、国会での回答が揺れ動く中、論争は『総理としての資質』問題に発展した。朝日新聞は12日、高市総理が公式秘書に関する回答を訂正する事態に追い込まれ、回答が繰り返し変わる中で資質問題が焦点に浮上したと指摘した。総理は動画制作に関与したとされる男性について、最初は「私も秘書も面識のない人」と言ったが、その後「会ったことはない」「実際に会って名刺を交換し、所属や氏名を知っている関係ではない」と言葉を変えた。

回答に臨む態度も問題視された。週刊文春が秘書のものであるとされる音声ファイルを有料会員にのみ公開すると、野党は総理に直接聞いて秘書本人の声が合っているか確認するよう要求した。しかし、総理は「(お金を払って)有料会員になるつもりはない」として、確認自体を拒否した。さらに、総理は22日の衆議院予算委員会で秘書の説明を含む陳述書を提出することで回答を代替するとした。

これに対し、野党は総理が直接答えず書面で済まそうとする無責任な試みだと反発した。中道改革連合の長妻昭議員は「会期終了直前に陳述書を出しても、きちんと検討できない。時間稼ぎではないか」と批判した。野党は24日にも陳述書の代わりに総理が直接答えること、総理の出席する集中審議、秘書の国会参考人出席を繰り返し要求したが、自民党は明確な返答を避けた。疑惑に対する総理の説明について「納得できない」という世論はすでに40.4%(時事通信6月調査)に達し、「納得できる」(19.4%)の2倍を超えた。
 

物価高騰など民生不満も


支持率を引き下げたのは中傷動画疑惑だけではない。物価高騰に伴う民生不満も要因として作用した。自民党は2月の衆議院選挙で食品の消費税率を一時的に0%に引き下げると公約したが、早期実施のために1%だけ引き下げる案を検討しており、公約を覆すのではないかという論争が起きている。時事通信の調査では、消費税率を「0%にすべきだ」という回答は40.7%で「1%」(29.4%)を上回ったが、自民党支持層だけを見ると1%(36.9%)が0%(33.5%)を上回り、与党内でも意見が分かれている。総理に近いある議員は時事通信に「公約と異なる1%にすれば支持率がさらに下がるだろう」と予測した。

加えて、中東情勢の不安が物価負担を増大させている。石油製品の原料であるナフサの供給が不安定になり、食品業界が包装材を減らす動きも見られる。実際、毎日新聞の5月の調査では、供給不安に備えて政府が国民に石油関連製品を今よりもさらに節約するよう求めるべきだという回答が52%で、そうする必要はない(25%)という回答の2倍を超えた。物価対策としては消費税減税(41%)を現金給付(29%)よりも好まれたが、「どちらも適切ではない」という回答も30%に達した。毎日新聞は物価上昇と中東情勢の混乱の中で、政府対応を求める声が大きいと指摘した。

このような悪材料が重なり、急激な支持率低下に対して自民党内でも懸念の声が上がっている。時事通信は支持率が政権発足以来最低に落ち込むと、与党内に危機感が広がっていると伝えた。ある中堅議員は中傷動画について「イメージに大きな打撃がある」とし、別の中堅議員は「今はそうでなくても、徐々に影響が出るだろう」と懸念を示した。連立与党である日本維新の会の幹部も「総理の説明に無理がある」とし、揺れ動く発言を批判した。総理と距離を置く別の中堅議員は、総理が音声確認すら拒否したことについて「非常に不誠実だ。最初から誠実に答えるつもりがなかった」と批判した。

高市総理は依然として50%中盤の支持率を維持している。しかし、SNSの影響力を最大の武器に自民党総裁選と衆議院選挙を相次いで勝利に導いた総理が、まさにそのSNS発の中傷動画疑惑に足を引っ張られている形である。支持率の低下が自民党の支持率の低下につながり、負担も増大している。中道改革連合の小川淳也代表は「総理としての資質と信任が脅かされる局面に入った」と評価した。





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