先月の韓国国内における居住者外貨預金残高が、2ヶ月連続で増加した。輸出企業の決済代金流入に加え、為替・金利の変動性拡大に伴う証券会社の証拠金確保の動きが背景にある。
韓国銀行が26日に発表した「居住者外貨預金動向」によると、5月末時点における外国為替銀行の居住者外貨預金残高は、前月末比15億7000万ドル増の1122億5000万ドルとなった。先月、4ヶ月ぶりに反発に転じた外貨預金は、これで2ヶ月連続の増加傾向を維持した。
居住者外貨預金とは、内国人や国内企業、国内に6ヶ月以上居住する外国人、国内に進出している外資系企業などが国内の銀行に預けている外貨預金を指す。
今回の増加は、通貨別では米ドル、経済主体別では企業預金が主導した。
通貨別に見ると、米ドル建て預金は前月末比22億4000万ドル増の955億6000万ドルを記録し、全体の押し上げ要因となった。大企業による経常取引代金の受取や、証券会社のデリバティブ(金融派生商品)取引における証拠金の流入などが影響した。
特に最近、為替レートや金利のボラティリティ(変動性)が拡大したことで、デリバティブ取引の維持証拠金需要が高まり、証券会社へのドル流入が加速したと分析される。
一方で、円建て預金は証券会社の顧客預託金減少や経常代金の支払いに伴い、前月末比6億9000万ドル減の75億2000万ドルとなった。ユーロ建て預金も同様に経常代金の支払いなどが響き、2億8000万ドル減の63億ドルに縮小した。
預金主体別では、企業預金が前月末比25億4000万ドル増の 974億2000万ドルを記録し、個人預金は前月末比9億6000万ドル減の 148億3000万ドルにとどまった。
企業が不確実な対外環境に備えて外貨流動性を確保する一方、個人は為替相場の変動に合わせ、利益確定や換金に動いたものとみられる。
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