世界の画像センサー市場で1位の日本のソニーグループと、世界最大の半導体受託生産会社である台湾のTSMCは、先月、規模7.1の強震が発生した日本の熊本県で、総額1兆円(約9兆円)の次世代画像センサー共同生産事業を推進する。ソニーが約60%、TSMCが約40%を出資する合弁会社を設立し、2029年頃に量産を開始する計画である。サムスン電子や中国企業の追撃を受けるソニーが、TSMCの先端製造技術と投資能力を結集し、市場のリーダーシップを確保する狙いである。
日本経済新聞(ニッケイ)は、ソニーとTSMCが次世代画像センサーの量産に向けた投資案に近日中に合意し、2026会計年度(2026年4月~2027年3月)内に合弁会社を設立する計画であると10日報じた。両社は5月に次世代画像センサーの開発と生産に協力する基本合意をしたが、その際具体的な協力方法は示されなかった。ソニーはニッケイの取材に対し「回答を控える」とし、TSMCは「5月の発表以降、新たに公開する内容はない」と述べた。
生産拠点は、ソニーの半導体子会社が熊本県の甲佐市に持つ画像センサー工場に設けられる。工場内部に大規模な開発設備と生産ラインを構築し、約3年後に量産に入る計画である。両社は日本政府の補助金支援を巡り、経済産業省と協議している。
予想総投資額1兆円は、ソニー半導体部門の4年分の設備投資額に相当し、TSMCが熊本県に建設した第1工場の総投資額86億ドル(約1兆3500億円)にも迫る。甲佐工場は、先月の熊本地震の震源から約30㎞離れており、大きな被害を受けていない。熊本県は半導体生産に必要な水資源が豊富で、地熱や太陽光など再生可能エネルギーで生産した比較的安価な電力も調達しやすい。両社はこれらの利点を基に、熊本県での半導体投資を中長期的に続ける方針である。
合弁会社は、アメリカのアップルのiPhoneに高性能カメラセンサーを供給する見込みである。今後は、AIがロボットや自動車を制御する『フィジカルAI』分野に活用範囲を広げる構想である。ロボットや自動運転車が周囲の環境を正確に認識するためには、人間の目の役割を果たす画像センサーの性能が重要である。両社はAIの認識精度を高めるために次世代センサーを開発する計画である。
ソニーは、補完性金属酸化物半導体(CMOS)画像センサーの世界市場の半分以上を占めているが、サムスン電子や中国系のオムニビジョンが大規模な投資を背景に追撃している。ソニーは、先端半導体分野で先行しているTSMCとの技術協力を強化し、後発企業との格差を広げる構想である。AIの普及により先端半導体の供給不足が続き、製造装置の価格も上昇しているため、ソニーはTSMCと投資費用を分担し、投資効率を高めることにした。
今回の合弁により、両社の協力範囲は委託生産から共同生産に拡大される。これまでソニーが画像センサーのセンサー部分を開発・量産し、TSMCが演算処理用半導体を生産する方式で役割を分担していた。今後は合弁会社を通じた共同生産で協力範囲を広げる。土木宏樹ソニーグループ社長兼最高経営責任者(CEO)は、TSMCとの協力を自社生産設備を最小限にする『ファブライト戦略の第一歩』と位置付けた。TSMCの年間設備投資額は10兆円規模で世界最大であり、ソニーにとっても設備調達面での協業効果が期待できる。
ただし、ソニーは競争力の核心である画像センサーの特殊製造技術をTSMCに公開しない方針である。TSMCは世界最大の画像センサー企業との協力を拡大し、関連ノウハウを蓄積し、フィジカルAI分野の事業能力を高めようとしている。TSMCは、台湾で回路線幅2~3nm級の最先端半導体投資に集中する一方、日本政府の補助金を活用して最先端製品以外の半導体生産を日本に分散させることで、地政学的リスクを減らす構想である。
TSMCはすでに熊本県菊陽町で製造子会社JASMを通じて半導体工場を運営している。JASMにはソニーやデンソー、トヨタ自動車も出資しているが、TSMCが86.5%の株式を保有する最大株主である。一方、今回の合弁会社でのTSMCの持ち株比率は約40%である。TSMCが顧客企業と合弁会社を設立し、持ち株過半数を確保しないのは異例であるとニッケイは指摘した。
なお、JASM工場は先月28日に規模7.1の強震発生後、稼働を停止し、一部生産に支障が生じた。しかし、4日からは工場が正常なレベルに復帰したとJASMは伝えた。また、現在建設中の第2工場も工事を再開したと発表した。
* この記事はAIによって翻訳されました。
