人工知能(AI)が高所得職群の夜間や週末を消し去っている。AIに業務を多く任せる熟練労働者ほど勤務時間の境界が消え、自らの賃金や雇用を楽観視する一方、労働市場にすら入れない社会人初心者は採用絶壁に追い込まれる「AI労働の二極化」がデータで確認された。
9日、アンソロピック経済指数報告書『ケイダンス(Cadences)』によると、4月10日から6月10日までのAIチャットボット『クロード』の使用パターンを分析した結果、マーケティングやソフトウェア開発など高賃金職群に関連する業務では、夜間や週末にも業務用のリクエストが途切れないことが明らかになった。
◆生活リズムを逸脱した高所得職群…週末・深夜にも『業務モード』
報告書によると、ニュース関連の質問は午前7時に集中し、業務メールの作成は午前10〜11時にピークを迎える。料理レシピのリクエストは夕方6時に通常の2.3倍に急増し、睡眠相談は午前5時前後に集中する。アメリカでは税金申告の締切直前に税金関連の会話が通常の8倍にまで急増することもあった。日々の流れに応じてAIに任せる業務が変わるのが一般的な使用パターンである。
高賃金職群はこのような使用傾向から外れている。夜間・週末に流入した業務の会話をアメリカ労働統計局(BLS)の賃金四分位基準で分けると、平日勤務時間に対して賃金上位半分(3・4分位)の業務比率は8%増加したのに対し、下位1分位は4%、2分位は11%減少した。夜勤が多い開発者が集まるコンピュータ・数学職群を除いて再分析しても、上位賃金職群のAI利用比率の増加は変わらなかった。
週末にはクロードの会話における個人用の比率が平日35%から50%程度まで上昇する。大多数の利用者が週末には業務を離れることを意味する。しかし、高賃金職群はこの時間帯にも業務用の会話を続けた。賃金最上位職群の業務会話が消費したトークン(演算量)は最下位職群の約2.07倍に達した。AIが生産性ツールを超えて『仕事と生活の境界』を崩す方向に機能し始めており、その最前線に所得上位職群がいることになる。
◆AIに任せるほど楽観…不安はジュニアのもの
注目すべきはAI活用の仕方と未来展望の相関関係である。アンソロピックが4月に開始した経済指数調査の回答を実際のクロード使用記録と連動させて約9700人を分析した結果、AIに業務を委任する方法で使用するユーザーほど職務満足度が高く、今後1年間の自らの賃金上昇と雇用安定について楽観的であった。
AIを単なる検索や補助ツールにとどまらず、業務そのものを任せることができる熟練度と裁量権を持つ労働者ほどAIを脅威ではなく、てこに受け入れていることを意味する。実際、クロードの会話の93%は説明文・報告書・コードなど実質的な成果物の生成につながった。
彼らが実感する利益は具体的である。調査回答者の86%はAIによって業務のスピードが速くなったと答え、82%は処理できる業務範囲が広がったと述べた。回答者の57%はAIのおかげで自らの技術価値がむしろ高まったと考えており、この割合はAIに業務を多く委任するユーザーほど高かった。
業務を丸ごと任せることで自ら学ぶ機会が減るという通念とは裏腹に、委任を多くするユーザーも『AIでより多く学んでいる』と答えた割合(68%)は他の利用者と変わらなかった。
一方、同調査でキャリア初期段階の労働者はAIが自らの業務を代替する可能性があるという雇用不安を最も強く訴えた。回答者全体で見ても不安感は高かった。自らが1年以内に職を失う可能性を高く見積もった回答者は10%にとどまったが、ジュニアの同僚が職を失う確率を60%以上と見積もった回答者は3分の1を超えた。キャリア段階によって未来の展望が正反対に分かれたことになる。
◆20代前半のみ雇用減少加速…『見えない採用絶壁』
社会人初心者の不安は単なる心理ではなく、実際の給与データで裏付けられている。エリック・ブリンヨルフソン教授が率いるアメリカ・スタンフォード大学デジタル経済研究所の研究チームがアメリカの労働者6人に1人の給与データを保有する給与処理代行業者ADPの資料を今年4月まで延長分析した結果、AI露出度が高い職群の雇用は全体年0.2%減少にとどまった。しかし、22〜25歳だけを見てみると減少幅は年3.8%に拡大し、減少速度は毎月約0.5ポイントずつ加速している。
同じAI高露出職群でも35〜40歳の雇用は逆に6〜9%増加した。企業が既存の人員を解雇する代わりに新卒採用を中止する形でAI転換を進めているため、全体の雇用指標には衝撃がほとんど現れない『見えない採用絶壁』が形成されているとの分析である。
企業現場の統計も同じ方向を指し示している。アメリカの再就職コンサルティング会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスが6日(現地時間)に発表した7月の減員報告書では、AIが5ヶ月連続でアメリカ企業の減員理由1位に挙げられた。7月1ヶ月間に発表された減員33,429件のうち33%にあたる10,970件がAIを理由にしており、今年に入って7月までにAIが言及された減員は112,713件で全体の約24%に達した。
特に技術業種の減員は今年累計149,023件で前年同期比67%増加し、全体の減員の31%を占めた。しかし、同期間の新規採用計画は前年より25%増加した。AIが労働市場を解体するのではなく、再編しているとのチャレンジャー側の診断だが、その再編コストは特定の世代に集中している。
これらのデータを総合すると、AIが労働市場に作る亀裂は『高所得対低所得』という従来の構図に加え、『委任できる者と参入できない者』というキャリア段階の断層としても現れている。
AIを巧みに扱う経験者は業務効率や職務満足、所得展望を得る一方で、夕方や週末を犠牲にしている。そして、彼らの生産性向上は逆説的に新卒者に回るはずの職を消している。熟練のはしごの最初の段が消えれば、長期的には中間管理職の人材供給にも影響が出るという懸念が生じている。
◆AI受容度世界最高の韓国…労働市場『測定空白』
問題は韓国がこの断層を測定するデータすら持っていない点である。ケイダンス報告書によると、韓国はクロード使用量基準で調査対象121カ国中14位、人口・経済規模に対する使用指数は期待値の3.78倍で、世界最高水準のAI受容度を示している。
AIの普及速度だけを見ると、アメリカで観測された労働市場の変化が韓国でも迅速に再現される条件が整っている。しかし、統計庁の若者雇用指標には職群別のAI露出度の区分がなく、今年1月に施行されたAI基本法や政府のAI政策の議論も産業育成やインフラ投資に焦点が当てられており、AIが国内労働市場に及ぼす影響を常時追跡する体制は事実上空白状態である。
アメリカでは民間給与データで20代前半の採用絶壁がリアルタイムで観測されているが、韓国では同じ現象が起きても確認する手段がないとの指摘がなされている。
* この記事はAIによって翻訳されました。
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