LSエレクトリック-韓電、故障電流を減らす超電導電流制限器実証試験場の竣工へ

[写真=LSエレクトリック]


LSエレクトリックが韓国電力公社と超電導電流制限器実証試験場の構築を完了し、商用化のための実証試験を開始する。超伝導体を活用して電力系統に発生する故障電流の大きさを画期的に減らすことができる技術だ。

LSエレクトリックと韓国電力公社は15日、全羅北道(チョルラブクト)高敞郡(コチャングン)所在の韓電西高倉変電所で韓電キム・テギュン技術革新本部長(CTO)とオ・ジェソクLSエレクトリック副社長など両社関係者100人余りが参加した中で22.9kV/2000A超伝導電流制限器(SFCL)試験場竣工式を14日に開催したと明らかにした。

SFCLは、短絡(ショート)や落雷など系統に任意の事故が発生した場合、1~2ms(1ms=1000分の1秒)以内に故障電流を急速に減少させ、故障電流の大きさを正常電流水準に早く転換して事故電流による電力設備損傷を最小化する設備だ。

韓国は線路の長さが比較的短く、互いに連携していて故障電流が発生すれば大規模停電につながりかねない。特に新再生エネルギーや分散電源の拡大でこのような現象が深刻化している。LSエレクトリックと韓電はこのような市場ニーズに歩調を合わせ、新再生、分散電源を含む系統連携用MV(Medium Voltage)級の大容量超伝導電流制限器を開発した。この制限機は来月から試運転を経て実証運営に突入する。

今回開発されたSFCLは、新再生エネルギー・分散電源連係による故障電流管理に柔軟に適用でき実証以後商用化が加速化するものと予想される。LSエレクトリックは韓国の国内市場の商用化をはじめ、海外超電導市場への進出にも拍車をかける計画だ。東南アジアや欧州市場への進出も具体化しており、ベトナム、アイルランドなどのとはSFCL導入に向けた協議を進めている。

LSエレクトリックの関係者は「超電導電流制限器は電力使用増加と新再生エネルギー拡大など次第に大型化、複雑化する電力系統で必須設備になるだろう」とし「実系統運営を通じて商業用電力システムとしての完成度を高め、韓国の国内はもちろんグローバル市場進出も期待している」と明らかにした。
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