[週間展望台] コロナ19事態の変動性維持の中、FOMCに注目

  • 中国の感染者・死亡者が急増…日本など周辺国への拡散

  • 安全資産を好む心理が優勢の中、FRBの判断を注視

  • パウエル発言に危険資産を好む心理力が強まるかも

[写真=AP・聯合ニュース]


コロナ19事態で金融市場の変動性が維持される状況の中、米連邦準備制度理事会(FOMC)議事録に注目が集まるとみられる。まだ安全資産を好む心理が優勢するものと予想されるが、危険資産を好む心理もコロナ19事態以前の水準に回復を試みると観測される。

先週のアジア主要国の株式市場は、コロナ19事態の影響で変動幅が大きい姿を見せた。これは、ウイルスの震源地である湖北省内の死者と感染確定者が最近、大幅に増加している姿を見せたためだ。先週初めにコロナ19事態がやや落ち着いたように見えたが、感染者が再度増え、日本など周辺国に拡散されているというニュースに危険資産を好む心理が揺れたと分析される。

ただ、金融界では最近、感染者数の増加は中国保健当局が感染の可能性が大きい臨床段階の患者まで感染確定者として数えるように基準を変更した影響が大きいという分析が出ている。ウイルス自体が猛威を振るまって感染確定者が増えたわけではないので、今週の危険資産を好む心理が力を得るという分析だ。

コロナ19を除けば、米FRBの金融市場への関心が集中すると見られる。来る20日、1月のFOMC議事録が公開される。コロナ19事態を含め、グローバル経済状況に対する米FRBの判断および今後の政策方向性を確認すできるもとみられる。

今週のコスピ見通しとしてNH投資証券は2190〜2260を、ハナ金融投資は2200〜2250を提示した。

ハナ金融投資のキム・ヨング研究員は「今週の韓国株式市場は2200台への安着を模索するものとみられる」とし、「米FOMCと中国のウイルス対応に注目する必要がある」と述べた。

今週の外国為替市場でもコロナ19事態の影響から逃れようとする動きが予想される。先週、ドル・円相場は1月末の108.2円を安値に110円付近まで上昇し、安全資産を好む心理に歯止めがかかった状況だ。

そのため、先週の危険資産を好む心理がやや回復した姿が、今週も続くとみられる。NH投資証券は、今週のウォン・ドル為替レートの予想バンドとして1175〜1187ウォンを提示した。

去る12日(現地時間)パウエル米FRB議長が上院議会証言で「今後の景気下降と戦うために、FRBが長期の資産購入に頼らなければならない」と発言した。これは、伝統的金融政策より非伝統的金融政策を積極的に活用するという意思と分析される。

H投資証券のクォン・アミ研究員は「パウエル議長の発言をみると、FRBが追加緩和に慎重な立場であるとみられる」とし、「すぐには米国景気優位によるドル高圧力が続くだろう」と述べた。
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