[CES 2020] 「100万分の1m」素子を活用したマイクロLED テレビ、お茶の間に

  • サムスン電子、5日に米国で「First Look 2020」イベント開催

  • 65〜110インチの多様なラインナップで家庭用需要を攻略

[写真=サムスン電子提供(サムスン電子映像ディスプレイ事業部門の韓宗熙社長が5日(現地時間)、米ラスベガスのシザーズパレスホテルで開かれた「Samsung First Look 2020」で発言している]


サムスン電子が次世代ディスプレイパネルの「マイクロLED」を前面に出してお茶の間を叩く。100万分の1mサイズの超小型粒子で作られたマイクロLED基盤のテレビを披露し、ホームエンターテイメント市場を本格的に攻略する。

世界最大の技術見本市「CES 2020」の開幕を控えた5日(現地時間)、サムスン電子は米ラスベガスのシーザーズパレスホテルで「サムスンファーストルック2020」(Samsung First Look 2020)イベントを開催した。

今年で8年目に開かれるサムスンファーストルックは、サムスン電子が毎年テレビ関連の新技術・新製品を披露し、未来のディスプレイ方向を共有するイベントだ。今年のイベントでサムスン電子は、マイクロLEDを活用した「ザ・ウォール」の新しいラインナップを大挙公開した。

マイクロLEDは、マイクロメートル(㎛・100万分の1m)単位の超小型発光粒子で作られた次世代ディスプレイパネルである。粒子をつなぎ合わせる方式でパネルを作るため、サイズと形態、解像度にとらわれず、製品を作ることができるというのが最大の特徴だ。

有機発光ダイオード(OLED)の長所はそのまま受け、短所はほとんど克服したという点がマイクロLEDの特徴だ。OLEDと同様に、粒子が自ら光を出すため、別途のバックライトが要らない。したがって超薄型製品を作るには容易である。

マイクロLEDの場合、OLEDの最大の短所である「バーンイン」問題からも自由だ。バーンインは、テレビに長時間同じシーンをつけておくと、画面に永久的に残像が残る現象だ。OLEDの場合、発光物質として有機物を利用するため、時間が経つのにつれ電流によって黒くなるが、マイクロLEDは無機物質を活用するため、製品の寿命を相対的に延ばすことができる。

比較的に大型パネルを作りやすいという点も、マイクロLEDが脚光を浴びる理由だ。ますます大きいサイズのテレビを好む消費者の需要に対応しやすいからだ。明るさとコントラストなどはもちろん、発光効率と消費電力の面でも優れている。
 

[写真=サムスン電子提供]


このような特徴で、サムスン電子はマイクロLEDに注目している。サムスン電子は2018年、マイクロLEDを活用して「ザ・ウォール」を披露した後、着実に新製品を披露してきた。昨年は219インチの超大型製品を公開したりもした。

今年のイベントでサムスン電子は、初めて家庭用マイクロLEDテレビを披露した。65・88・93・110インチなど、一般家庭で使用できるサイズのザ・ウォールラインナップを公開したのだ。B2B市場で所期の成果を収めただけに、B2C市場でも拍車をかけるという計画だ。

「CES 2020」を通じてもマイクロLEDの特性を活かした様々な製品を展示する予定だ。150インチと292型超大型製品を通じて圧倒的な没入感を披露する。スピーカーと一体化した「キューブ」、棚の上に分割された画面を載せてモノのインターネット(IoT)機能をサポートする「シェルフ」、画面を使用しないときは鏡に転換される「ミラー」などのコンセプト製品も公開した。コンセプト製品の場合、現在開発段階にあり、常用化を準備している会社側は説明した。

サムスン電子の韓宗熙(ハン・ジョンヒ)映像ディスプレイ事業部長(社長)は、「ザ・ウォールはもうホームエンターテイメントの標準になってきており、設置環境に完全に溶け込んで、単純にスクリーンではなく、居住環境の一部として認識されている」とし、「消費者のライフスタイルの変化に合わせて、スクリーンを最適化し、いつでもどこでも欲しいコンテンツと情報を楽しむことができるようにする」と述べた。
 

[写真=サムスン電子提供]


 
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