「興奮vs哀悼」・・・中国建国70周年を控えた二都市の「相反する表情」

  • 閲兵式に群衆パレード、花火まで・・・「祝祭」で盛り上がった北京

  • 「国慶はない、国傷があるだけ…」連日追悼集会が開かれる香港

[写真=亜洲経済(国慶節リハーサルを行っている中国)]


「興奮vs哀悼」

1日、新中国成立70周年国慶節を控えた二つの都市、中国の首都北京と香港の相反する表情だ。天安門閲兵式など、大々的な記念行事で「お祭り」のように盛り上がっている北京と違って、3カ月以上続いた犯罪人道法(いわゆる送還法)反対デモで混乱に陥った香港社会の雰囲気は憂鬱極まりない。

◆閲兵式に群衆パレード、花火まで・・・「祝祭」で盛り上がった北京

中国は来月1日、北京の中心部である天安門広場で建国70周年を祝う式典とともに歴代最大規模の閲兵式行事を開催する。これを通じて中国の軍事近代化の成果を対外に披露する予定だ。特に米中貿易戦争、香港デモなど、重大な挑戦に直面した中国共産党としては「筋肉質」を誇示して権威を固めようとする意図と解釈される。

閲兵指導グループ弁公室副主任、軍事委員会連合参謀部作戦局副局長の蔡志軍(ツァイ・ジージュン)少将は24日、国慶節70周年パレード関連の記者会見で「みんなを失望させない」と、その規模が予想できるようにした。

実際に80分間行われる閲兵式には59の除隊と1300人の連合軍楽隊で編成された1万5000の兵力が参加する。それに160台の軍用機と580台あまりの軍事装備が動員され、天安門広場を飾るものと予告された。

今まで公開されていない最新の軍事兵器と装備も大挙披露する予定だ。これに先立ち、香港のサウスチャイナ・モーニングポスト(SCMP)などは、第5世代ステルス戦闘機であるジェン(殲)-20(J-20)をはじめ、空母打撃用対艦弾道ミサイル(ASBM)である東風(DF)-21D、大陸間弾道ミサイル(ICBM)である東風(DF)-41が公開されると予想した。

他にも10万人が参加した中、建国創業・改革開放・偉大な復興などの3つのテーマに分かれて大方群衆パレードが行われ、70周年を祝う意味で7万頭の鳩と7万頭の風船も空に飛ばされる。夕方には文化公演と花火も行われるなど、さまざまな祝賀行事が準備されている。

国慶節前日の30日には天安門広場の人民英雄記念碑で、中国の習近平国家主席と国家指導者らが参加する献花意識も行われる予定だ。中華人民共和国樹立70周年の記念コインと記念切手なども発行する。

国慶節の行事を最も完璧に行うために、中国は28万人を動員して去る7〜8日と14〜15日、21〜22日の3回にわたって天安門広場を閉鎖したままリハーサルも行った。現在、天安門広場近くの風俗店などをはじめとする商店が閉鎖され、北京市内に飛行物体を飛ばすことも禁止されるなど、厳重な保安警戒も強化された状態だ。

中国共産党の機関紙である人民日報など官営メディアは、連日国慶節を祝う関連記事を相次いで出している。人民日報は23日、「国慶節を祝う行事は愛国主義・集団主義・社会主義教育を強化し、国民が正しい歴史観・国家観・民族観・文化館をたてるのに独特な価値と意味がある」と強調した。

 

[写真=聯合ニュース(香港の「雨傘革命5周年」の二日目、デモ隊と警察が衝突している)]


◆「国慶はない、国傷があるだけ・・・」、連日追悼集会が開かれる香港

一方、来月1日に国慶節を控えた香港は、中国建国70周年を祝うどころか追悼の雰囲気に包まれている。香港の送還法反対デモを主導する市民団体、民主人権電線は来月1日、「国境はない、国傷があるだけ」というテーマで、民主主義が死んだという意味で黒い服を着たまま、大規模な集会を開く計画だ。

香港の蘋果日報などによると、デモ隊は同日午後1時(現地時間)、ビクトリア公園で集まって集会を開いた後、午後2時からセントラルチャーターガーデンまで大規模な街頭行進を行う予定だ。警察側で集会を不許可したにもかかわらず、この日のデモ隊は自発的でもデモを繰り広げる計画であり、警察間の衝突も予想される。

これに先立ち、28日に2014年に香港で行われた傘革命5周年を記念するための大規模な集会も開かれた。香港の明報などによると、デモ隊の数万人が同日午後7時(現地時間)、香港の都心アドミラルティのタマル公園で傘革命5周年記念集会を開いた。

「雨傘革命」は、香港市民が2014年9月28日から79日の間、都心を占拠したまま行政長官直選制などを要求した民主化デモをいう。雨傘革命は結局「未完」で終わったが、同日、デモ隊は「われわれが帰ってきた(We are back)」という文句が書かれたポスターを掲げ、行政長官直選制を改めて要求した。29日にもデモ隊は全世界約60都市とともに中国共産党「独裁」を糾弾するデモも行った。

送還法に反対した市民たちが6月初め、本格的にデモを行ってからすでに17週が経ったが、なかなか解決の糸口は見出せずにいる。香港政府が4日のデモ勃発約100日ぶりに送還法の撤回を発表したが、香港ではまだ民主化を要求するデモが続いているのだ。このような状況で現在、アジアの金融ハブである香港社会・経済は歴代最悪の危機に直面しているという評価が出ており、「憂鬱な雰囲気」だ。

そのため香港政府は当初、来月1日の計画していた国慶節の行事を簡素に行うことにした。SCMPによると、香港政府は1日午前国旗掲揚式を行った後、室内でのカクテルパーティー程度を開くという。また、この日の夕方に予定されていたビクトリアハーバーでの国慶節花火イベントもキャンセルした。


 
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