政府がリコール対象であるBMWの車両が緊急安全診断を受けなかった場合、運行中止命令をくだす計画だ。
キム・ヒョンミ国土交通部長官は14日、政府ソウル庁舎で国民向け談話文を発表し、「緊急の安全診断を受けていないBMWのリコール対象の車について、点検命令と共に運行停止命令を発動してほしい」と、全国地方自治団体長に公式要請した。
BMWはリコール直後から事故の可能性が高い車両を選別するために緊急の安全診断を行ったが、期限として設定した8月14日まで、2万7千台以上はまだ安全診断を受けられなかった。
国土部の集計結果、全体のリコール対象10万6千317台のうち、13日24時(14日0時)まで、2万7千246台の車が安全診断を受けていないと把握された。
1日平均約7千台が安全診断を受けたことを考慮すると、同日深夜まで安全診断を受けることができず、運行中止対象となった車は2万台前後と推算される。
キム長官は「15日から対象車の通知などの行政手続きに着手する予定であり、自治体の首長が発給した命令書が車両の所有者に到達する同時に効力が発生することになる」と説明した。
点検命令が発動されれば、車両所有者は直ちに緊急安全診断を受けなければならず、該当車両は安全診断を受けるのための目的以外には運行が制限される。
政府は運行中止命令にもかかわらず、車両を運転した車両の所有者については、取り締まりよりは緊急安全診断を受けるように誘導する案を検討中だ。しかし、無理に火災危険がある車両を運行し、火災事故を起こした場合には積極的に告発するという方針だ。
一方、現在までBMWの火災発生件数は39件である。13日午後には京畿道南楊州市襄陽高速道路で2013年式BMW M3コンバーチブルガソリン車両が追加で火災を起こしたが、リコール対象車ではなかった。
先立って、火災が発生したBMW車38台のうちリコール対象でない車両は9台であり、そのうちガソリン車両は528i、428i、ミニクーパー5ドア、740i、745iなど5種だった。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>