憲政史上初の大統領弾劾をもたらした国政壟断事件の核心人物であるチェ・スンシル氏に検察とパク・ヨンス特別検事チームが懲役25年の重刑を言い渡してほしいと裁判部に要請した。
検察は14日、ソウル中央地裁刑事合意22部(キム・セユン部長判事審理)で開かれたチェ氏の結審公判でこのように求刑した。また、罰金1千185億ウォンと追徴金77億9千735万ウォンなど1千263億ウォンを払うように要求した。
現行法上、有期懲役は懲役30年が最大値である。ただ、刑を加重する場合には最高懲役50年まで可能だ。
検察は"チェ氏は朴槿恵(パク・クネ)前大統領との関係を利用して、いわゆる非公式の実力者として政府組織と民間企業の秩序を乱し、国政を壟断した"とし、"憲政史上初めて大統領が弾劾される国家危機事態を誘発した張本人である"と指摘した。さらに、"憲法の価値を守護すべき大統領と共謀して適法手続きを無視し、私益を追求して憲法的価値を深刻に毀損した"と批判した。
特検チームも"政治権力と資本権力の隠密で不道徳な癒着と、これを十分活用した大統領側近の非公式的実力者の貪欲と悪事がこの事件の実体"と指摘した。"チェ氏は裁判中、犯行を否認して根拠なしに検察と特検を非難した。最後の瞬間まで反省する姿を期待していた国民に、もう一度大きな傷を与えた"と主張した。
一方、検察と特検はチェ氏と一緒に起訴されたアン・ジョンボム元大統領府首席秘書官には懲役6年と罰金1億ウォン、賄賂で受け取ったカバン2点と追徴金4千万ウォンを求刑した。また、賄賂供与の容疑で起訴された辛東彬(シン・ドンビン)ロッテグループ会長には懲役4年と追徴金70億ウォンを求刑した。
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