ロッテケミカル、社債権者集会で特約削除へ…流動性危機を乗り切った

[写真=ロッテケミカル]
[写真=ロッテケミカル]

ロッテケミカルが私債権者集会を通じて投資家らの説得に成功し、財務的負担を減らした。 資金難に苦しんでいたロッテケミカルが期限利益喪失(EOD)危機を乗り越え、構造調整や業績改善のための再整備時間を稼ぐことができるようになったという評価だ。

ロッテケミカルはこの日、私債権者集会を通じ、計14つの公募社債の実績関連財務特約を削除する調整案が可決されたと公示した。 ロッテグループが銀行の確実な信用補強と共に、グループ核心資産であるロッテワールドタワーを銀行担保として提供し、投資家の信頼を急速に回復した結果だ。

ロッテケミカル関係者は“私債権者集会の公告および公示以後から私債権者らと順次に協議を進行し、緊密な疎通を続けてきた結果”とし、“集会結果を土台に、裁判所認可を経て、該当特約は削除される予定”と述べた。

ロッテケミカルは同日午前、EOD事由が発生した14の社債の特約調整のための社債権者集会を招集した。 「3ヶ年累積平均利子補償倍率(EBITDA・利子費用)を5倍以上に維持しなければならない」という条項を削除することが集会核心案件だった。

ロッテケミカルが2013年9月から昨年3月まで発行した社債の中で、満期が到来していない14の社債にはこのような条件が含まれた。

しかし、今年第3四半期末基準でロッテケミカルの利子補償倍率は4.3倍に止まった。 中国発の供給過剰とグローバル需要鈍化で、石油化学事業の利益創出力が急激に悪化した結果だ。

ロッテケミカルは2022年の営業損失7626億ウォン、昨年3477億ウォンに続き、今年第1~第3四半期にも累積6600億ウォンの赤字を出した。 これに対し、EODが宣言されれば、私債権者らが早期返済を要求することができ、会社の財務負担が大きくならざるを得ない状況に置かれることになった。

EOD事由が発生した社債の発行残高は2兆450億ウォン規模だ。 これは第3四半期末基準でロッテケミカルの現金性資産約3兆6000億ウォンの半分水準だ。

結局、ロッテグループが債権者説得のため、ロッテケミカル社債担保とすて時価6兆ウォン規模のロッテワールドタワーを出した。 また、都市銀行4社ともロッテケミカル社債信用補強のために約2兆5000億ウォン規模の契約を締結した。 このような動きに私債権者の90%以上は集会以前にすでに書面あるいは口頭で同意意思を表明したりもした。

ロッテケミカルは今回のEOD危機を乗り越え、実績改善のための構造調整などに速度を上げるものと見られる。 現在、ロッテケミカルは2030年までに基礎化学の比重を30%以下に縮小するという計画を明らかにした状態だ。

先月末のグループ人事で、ロッテ化学系列会社10人の代表が交替され、ロッテケミカルの先端素材事業をリードしていたイ·ヨンジュン副社長が昇進し、総括代表と基礎素材を引き受けることになったのもこのような戦略の一環だ。

海外子会社の持分を活用した資金調達にも拍車をかける。 今年は米国エチレングリコール(EG)生産法人、来年はインドネシア法人(LCI)を活用し、それぞれ6600億ウォン、7000億ウォンを調達することにした。 高純度テレフタル酸(PTA)を生産するパキスタン法人の再売却とマレーシアLCタイタン売却の可能性も取り上げられている。
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