SKハイニックス、半導体市場最大「ビッグディール」成功…技術革新などシナジー出す

[SKハイニックス、半導体市場最大「ビッグディール」成功…技術革新などシナジー出す]



SKハイニックスが東芝メモリーを友軍に引き込んだことで、半導体市場での競争力の優位をさらに堅固にするようになった。

業界ではSKハイニックスが今年の世界半導体市場の最大「ビッグディール」に成功し、技術革新、競争会社のけん制、収益構造の安定化という「1石3鳥」の効果を享受できるものと観測している。

20日、日本経済新聞など日本メディアによると東芝は同日、理事会を開き、半導体の子会社である東芝メモリーをSKハイニックスとベインキャピタルなどを中心とする韓・米・日連合に売却することに決定した。

◆ナンドフラッシュの技術革新などシナジー大きい模様
ひとまず、半導体業界では東芝メモリー戦の勝利でSKハイニックスが大きなシナジー効果を出すだろうと分析している。

SKハイニックスは今後、東芝と連携して共同開発パートナーシップなどを通じてナンドフラッシュの技術革新に乗り出すことができるようになったというのが代表的な例だ。 TVで言うと、サムスン電子とLG電子が頭を突き合わせて新製品を開発するわけだ。 それだけシナジー効果が大きいという意味だ。

東芝は2Dナンドフラッシュで最高の工程競争力を持っていただけでなく、3Dの概念も初めて考案したことがある。 今年2四半期のナンドフラッシュ市場で東芝の占有率はサムスン電子(38.3%)に次ぐ2位(16.1%)だった。 SKハイニックスのシェアは10.6%で、業界5位だ。

今回の優先交渉者の選定により、SKハイニックスは技術革新だけでなく、サムスン電子まで追撃できることになった。 今後の交渉で東芝の協力会社であるウェスタン・デジタル(WD)まで韓・米・日連合に合流すると、占有率が40%を超えて「サムスン電子の要塞」を倒すこともできるという計算が出ている。

さらに、中国の半導体企業の猛烈な追撃を遅らせ、国内半導体業界の「盾」役割もしたことになった。 中国の半導体メーカーらは買収・合併などを通じて先頭グループに追いつくという戦略を取っている。

これによって、中国の半導体の発展が今後2年以内に可視化される可能性が高まっている状況だ。 今回の東芝半導体部門の買収戦でも事実上、一番多い金額(2兆円台後半)を提示したのは台湾の鴻海精密工業だった。 しかし、技術流出を憂慮した日本経済産業省のけん制で早くも苦杯を飲んだことがある。

◆収益構造の多角化で危機対応力も強化
これと共に危機対応能力もさらに強まるものと分析される。 ナンドメモリの競争力強化により、現在Dラムに偏っている収益構造を変化させることができるためだ。 SKハイニックスはDラム市場(昨年基準)でシェア25.2%で、1位のサムスン電子(48.0%)に続いて2位を守っている。 SKハイニックスが今後、ナンドフラッシュ市場で東芝の占有率をある程度だけ確保しても収益拡大に大きな貢献をすると観測される。 現在まで韓・米・日連合内の半導体メーカーはSKハイニックスが唯一で、可能性が高いシナリオだ。

これを通じてSKハイニックスはグローバル半導体業界3位の座をさらに堅固にするものと予想される。 SKハイニックスは昨年4四半期に続き、今年2四半期にもグローバル半導体業界3位に上がったことがある。 Dラムやナンドフラッシュなどのメモリー半導体の好況のおかげだ。

一方、一部ではSKハイニックスが東芝メモリーの買収に成功しても今すぐは大きな効果を享受することができない可能性があるという指摘も出ている。

半導体業界の関係者は"半導体完成品の形態は企業と関係なく同一に見えるが、適用された技術規格や生産工程は全く違う"、"結局、SKハイニックスの今回の投資が成功裡に完了するためには今後の東芝との技術協力するかどうかが重要だ"と強調した。
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