ヤフー、盲学校に「さわれる検索」

検索と3Dプリンターの融合―。ヤフーは動物や乗り物などのキーワードを声で入力し、3Dプリンターで生成する装置「さわれる検索」を開発した。盲学校に貸し出されており、視覚障害の生徒に、触れて学ぶ体験を提供している。ヤフーは今回の取り組みを通じて、インターネットの新たな活用を示すとともに広告表現の向上を目指す。

「“教材”が出てくる夢のマシンだ」。埼玉県立特別支援学校塙保己一学園(県立盲学校、埼玉県川越市)の荒井宏昌校長は、さわれる検索を利用する効果をこう強調する。視覚障害の生徒にとって動物の特徴や有名な建物の形などの説明を受けてもイメージを持ちづらいが、「触ることで理解しやすくなる」(荒井校長)。

大型の建物から蚊といった非常に小さい物まで精密に表現できるのに加え、カマキリやスズメバチなど実際に触ると危ない生き物も表現できることも利点だ。教員の説明を補完する効果も高く、授業に役立つ。現在は横浜市内の盲学校に貸し出されている。

ヤフーの内田伸哉MSCマーケティングイノベーション室クリエイティブマネージャーは、「直感的に使えるように、シンプルさを重視した」と説明する。3次元データと3Dプリンターを使って、音声入力されたキーワードを立体物として生成する。世界最大級の3Dデータ共有サイトを運営する米メーカーボットと連携し、10万件以上のデータを利用可能。また、さわれる検索のアプリケーションのソースコードをソースコードの共有サイトに公開し、幅広く使えるようにした。

(亜洲経済オンライン)

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