この日の外交・統一・安全保障分野の大政府質問では、ホルムズ海峡派遣から戦作権移転、対北朝鮮警戒態勢、士官学校の統廃合まで幅広い事項が扱われた。兵士の安全と国家の安全保障に直結するか、軍の運営体系の変化を伴う政策であり、推進状況だけでなく国防部の長の判断と責任を確認する必要がある問題であった。しかし、安長官の不出席により、韓成淑国務総理と李斗熙国防部次官が国防問題に代わって回答せざるを得なかった。
まずホルムズ海峡派遣問題については与党からも慎重なアプローチが求められた。金炳柱共に民主党議員はエネルギー安全を守る必要性を挙げながらも、「派遣をした場合、実際に我が軍の安全やタンカーの安全が保障されず、名分のない戦争に巻き込まれる可能性がある」と懸念を示した。続けて「アメリカが要求したからといって、我々が巻き込まれてはいけない」と強調した。
これに対し、韓総理はまだ具体的に決まったことはなく、いくつかのシナリオを検討していると回答した。派遣には国会の意見聴取や国民的共感の形成など考慮すべき事項が多く、慎重にアプローチする必要があるとの立場も示した。
兪用源国民の力議員は国防部が軍需支援艦や海上哨戒機、爆発物処理班など非戦闘軍需支援任務を中心に派遣案を準備しているかを尋ねた。李次官は「ホルムズ派遣に関してはまだ決定されたことはない」とし、航行の自由や国際航路の安全、国民の安全と国家経済的利益などを総合的に考慮して検討していると説明した。ただし、具体的な派遣戦力と任務構成については確認しなかった。
戦作権移転については早期推進の意志が再確認された。金議員ができるだけ迅速に戦作権を移転すべきだと主張すると、李次官は「全く同感である」と答えた。続けて条件に基づく戦作権移転計画に従い、今年の韓米安全協議会(SCM)で完全運用能力(FOC)検証を完了できるように推進していると述べた。
また、野党は北朝鮮軍のMDL侵入と我が軍の対応態勢について集中的に問いただした。兪議員は自ら訪問した師団の警戒区域で北朝鮮が造成した地雷地帯などの施設6か所がMDLを10〜15mほど越えていることを確認し、政府の対応の適切性を問うた。
さらに、姜宣英国民の力議員は北朝鮮軍のMDL侵入が続く中で我が軍の警戒態勢と交戦規則が弱体化していると主張した。対北朝鮮の拡声器撤去や対戦車障害物撤去の推進、銃器・弾薬管理問題を挙げ、士官学校の統廃合も拙速に進められ、軍人と士官生の士気を低下させていると指摘した。
主要な国防政策に関する質疑が続いたが、実際にこれを推進してきた安長官から直接回答を得ることができなかった点で、野党は長官の不在を指摘した。特に兪議員は「厳しい安全保障状況の中で国防長官が大政府質問に海外出張を理由に出席しなかったことに遺憾の意を表する」と述べた。
安長官の不在の理由は天武輸出契約署名式への出席のためのクロアチア出張である。9日から11日の日程で現地を訪問中の安長官は、現地時間10日にアンドレイ・プレンコビッチ首相と面談した後、署名式に出席する予定である。
安長官の今回の出張は韓国の対クロアチア初の防衛産業輸出を支援するためのものである。契約は天武発射台18基を供給する内容で、約6400億ウォン規模であるとされる。ただし、公開資料で確認された安長官の既存の防衛産業輸出契約式出席の例は、昨年8月の約9兆ウォン規模のポーランドK2戦車2次履行契約署名式が唯一である。このため、一部では安長官の出張について大政府質問からの逃避的な出張であるとの指摘もなされている。
一方、国防部は安長官の出張について「クロアチア側が署名式に安長官の出席を必ず求めたため、直接訪問が不可避であった」と説明した。初の防衛産業輸出を実現し、両国の協力を拡大するための外交的必要性を考慮したということである。
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