2026. 09. 09 (水)

ソウルでロボタクシーに参入する現代自…自動運転データの確保に注力

사진챗GPT 생성
[写真=チャットGPT]

現代(ヒョンデ)自動車が自動運転データの確保に拍車をかけている。収益化のハードルが高いソウルのロボタクシー(Robotaxi)事業に再挑戦の末に参入を果たし、ソウルの複雑な道路環境データの収集が可能になった。蓄積される走行データは、AIの学習・改善、そして車両への適用を繰り返す「データフライホイール(Data Flywheel)」の高度化に大きく寄与するものとみられる。

9日、業界によると、現代自はソウル市内で自動運転タクシーサービスを年末に開始する。ソウル市が実施した自動運転タクシーのプラットフォーム運営事業者公募において、カカオや Tマネー(Tmoney)モビリティと並んで選定され、配車から運行管理まで網羅する自動運転サービスの展開が決まった。

現代自がソウルでのロボタクシー事業に参入した背景には、何よりも自動運転データの確保という戦略がある。車両や歩行者、二輪車が複雑に入り交じり、突発的な事象が頻発するソウルの都心部は、AIが事前に学習しきれない例外的な状況、いわゆる「エッジケース(Edge Case)」の宝庫だ。これらをいかに回収するかが、自動運転の競争力に直結する。

現代自は、ソウルで蓄積する自動運転タクシーの運行経験とデータを、自社のデータフライホイールに活用する方針を検討している模様だ。データフライホイールとは、実車からデータを収集し、それをAIが学習して自動運転技術をブラッシュアップした上で、再び車両に適用することで新たなデータを獲得していくという好循環の仕組みである。これは、量産車から膨大な走行データを収集し、自動運転AIを急速に進化させる米テスラの手法と酷似したアプローチといえる。

先月、現代自グループAVP本部のパク・ミヌ本部長は、最高経営責任者(CEO)インベスター・デイ(CID)において、「データ収集→AI学習→車両適用→データ収集」と連動するデータフライホイールこそが自動運転の核心競争力であると強調した。いかに多くの良質なデータを素早く確保し、反復的にAIを学習させられるかが、今後の勝敗を分けるという判断に基づくものだ。

現代自は、このデータフライホイールの構築に向けて、今年下半期に光州(クァンジュ)市で自動運転車約200台を優先投入する計画だ。現代自・起亜(キア)が独自開発したエンド・ツー・エンド(E2E)型の自動運転ソリューション「アトリア(Atria)AI」も投入される。来年には光州市内の5つの自治体に実証エリアを拡大する方針だ。

さらに、データフライホイールを裏付ける大規模なインフラ整備も進められている。現代自グループは全羅北道(チョンラプクド)のセマングム地域にAIデータセンターを新設し、車両などから取得した膨大なデータを処理・学習させる基盤として活用する構想だ。ソウルや光州などの実公道でデータを収集し、データセンターでAIを高度化した上で、それを再び量産車に落とし込むという一大エコシステムが構築されつつある。

データの需要は今後、一段と高まる見通しだ。現代自は2028年から独自のソフトウェア・ディファインド・ビークル(SDV)を順次市場に投入し、一般の量産車にまでデータ収集のすそ野を広げる方針だ。これまで米モーショナル(Motional)との協業による「アイオニック5」ロボタクシーの開発や、米ウェイモ(Waymo)への車両供給にとどまらず、今後は自社製車両、自社製自動運転AI、そしてモビリティプラットフォームまでを完全に内製・統合したエコシステムを築き上げる構えだ。

現代自の関係者は「自動運転技術を高度化させるためには、実際の道路環境で発生する多様なデータを十分に確保することが極めて重要だ」と語る。

一方、現代自は11日に開催される「HMG自動運転メディアデー」で自社製SDVやデータフライホイールを含むグループの包括的な自動運転戦略を正式に公開する予定だ。
 
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