2026. 07. 17 (金)

単一銘柄レバレッジETFを巡る論争

イ・チャンジン金融監督院長が13日、ソウルの永登浦区金融投資協会で開催された資産運用会社CEO懇談会に出席している。
イ・チャンジン金融監督院長(前列中央)が13日、ソウル永登浦区金融投資協会で開催された資産運用会社CEO懇談会に出席している。 <聯合ニュース>

『すべての責任はここで終わる(The buck stops here!)』。

突如として宣言された戒厳令によって国が大混乱に陥った元大統領のせいで、その良い意味が薄れてしまったが、この言葉ほど公職者がどうあるべきかを示す表現はない。何かの責任が完全に『私』にあるという言葉は、張三李四(ちょうさんりし)でさえ言いにくいものである。非難が集中すれば、まずは逃げるのが人情ではないか。

重大な政策を立案し実行する公職者であれば、なおさらである。政策の失敗や誤りを認め、その責任を負うと言うのは容易ではない。責任はすぐに地位を失う問題に直結するからである。それでも、良い公職者であれば、当然責任を負うべきだというのがこの言葉に込められた真意である。

単一銘柄レバレッジETFを巡る論争が激化している。すでに3週間が経過した。論争の引き金は先月22日、イ・チャンジン金融監督院長の発言である。この院長は「(商品発売を)寝転がってでも止めるべきだったと後悔している」と吐露した。「証券会社の利益を増やすだけだ」とも述べた。単一銘柄レバレッジは『鬼胎』、すなわち生まれるべきではなかった商品だというのが発言の要点である。この院長の発言以降、単一銘柄レバレッジは『公共の敵』となり、コスピを『賭博場』にした元凶との烙印も押された。

間違った発言ではない。1日の間に最大60%の利益と損失が行き来する商品は、我が国の証券市場では見たことがない。まるで『仮想通貨』のように、大当たりと大失敗の心理を巧みに煽る。10兆ウォンを超える資金がこの商品に一度に集中したのもこのためである。また、この商品が登場して以来、証券市場の変動性も増加した。果たしてこれが明確な因果関係を持つのか、偶然の一致なのかは、精密に分析する必要がある。

注目すべき点は、この院長の発言が別の論争を引き起こしたことである。すなわち、責任の所在の問題である。彼が「商品発売を止めるべきだった」と言った瞬間、人々は『止めるべきだった対象はどこか』に注目した。元金融官僚は「まるで自分には責任がなく、商品発売は他の誰かが主導したというニュアンスを漂わせる発言だ」と指摘した。

実際、市場では『誰の責任か』が問われ始めた。野党は政府を狙って連日責任論を提起した。青瓦台の政策室長も責任論に巻き込まれた。金融委員会、金融監督院、韓国取引所、金融投資協会、証券業界でも、誰が責任を負うべきかを巡って『厄介な神経戦』が繰り広げられた。皆、自組織に責任論の火の粉が飛ばないように必死であった。

ついに昨日(15日)、大統領までが出てきた。イ・ジェミョン大統領は金融委員会の業務報告の場に同席したイ院長に「最近、サムスン・ハイニックスETFの件で大変な目に遭っているようだが…」と声をかけた。イ院長は「市場管理者として責任があり、その責任を甘んじて受け入れている」と答え、大統領は「補完策を迅速に整えよ」と指示した。叱責や処罰ではなく、問題解決を求めたのである。

大統領の指示により、単一銘柄レバレッジ商品の発売責任を巡る論争は一旦水面下に沈んだ。代わりに、どのような補完策が出てくるのかというフレームに転換される雰囲気である。政府も近く、単一銘柄レバレッジに関する後続策を発表する予定である。大統領が「補完」を語ったため、商品廃止よりも個人投資家の過度なベッティングを防ぐ仕組みが出てくると見られる。

ただし、補完策がどれほど効果があるか、証券市場の変動性をどれほど減少させるかは今後の課題である。すでに投資家は大失敗よりも大当たりに味をしめた状況である。国内の単一銘柄レバレッジに制限がかかれば、再び海外に目を向ける者も多いだろう。それによって再び為替相場を刺激する可能性がある。政府が単一銘柄レバレッジを導入した最初の目的も為替安定であったことは周知の事実である。

問題はさらにある。もし補完策発表後も証券市場が乱高下を続けるなら?再び責任論が浮上するだろう。その時、誰が責任を負うのか。また「寝転がってでも止めるべきだった」と言うのか。



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