2026. 06. 26 (金)

自衛隊の機密ネットワークに中国製の感染USB、1年近く気付かず

  • 日経「中国ハッカー組織が使用したマルウェアを確認」

写真=ゲッティイメージズバンク
[写真=ゲッティイメージズバンク]


日本の陸上自衛隊がマルウェアに感染したUSBメモリを1年近く使用していたことが明らかになった。部隊の指揮命令などの極秘情報を扱う軍のシステムにも接続されていたが、内部のセキュリティチェックではこれを検出できなかった。同様の中国製偽装USBがオンラインショッピングサイトでも販売されており、民間への被害拡大が懸念される。

日本経済新聞(ニッケイ)は26日、自衛隊内部文書を入手し、この事実を確認した。報道によれば、陸上自衛隊中部方面総監部は2025年2月に動作が遅くなったPCを調査する過程でUSBメモリのマルウェア感染を確認した。中部方面総監部は兵庫県伊丹市にある陸上自衛隊の地域指揮組織である。

内部調査の結果、同じマルウェアに感染したUSBは合計6個であった。これらのUSBは総監部内のPC約480台のうち50台以上で使用され、そのうち半数近くは外部ネットワークと遮断された極秘情報取り扱いシステムにも接続されていた。

陸上自衛隊のコンピュータネットワークは外部インターネットと遮断された閉鎖ネットワークと外部接続が可能な業務ネットワークに分かれている。両ネットワークは互いに接続されていないが、業務上の資料を移動する必要が多く、USBメモリが日常的に使用されていたとニッケイは伝えている。外部と遮断されたセキュリティ構造が逆に感染USBが内部に入る通路となっていた。

陸上自衛隊サイバー防護隊が回収したUSBを分析した結果、該当製品は中国製の偽装品であることが確認された。保存装置には低価格のマイクロSDカードが入っており、そこにマルウェアが埋め込まれていた。PCには容量が1テラバイトと表示されていたが、実際の保存容量は240ギガバイトに過ぎなかった。

自衛隊内部文書には問題のUSBが2024年1月の能登半島地震災害派遣時に石川県から中部方面総監部に渡された物品として記録されていた。ただし調達経緯は確認されていない。石川県はニッケイに「USBを調達した事実や購入費を支払った記録は確認できなかった」と述べた。

陸上自衛隊はUSBを導入したりPCに接続する際にウイルス検査を行うことにしている。しかしPCのセキュリティソフトウェアの検査対象にUSBが含まれていなかったため、感染事実を1年近く発見できなかった。陸上自衛隊の幹部はニッケイに「なぜUSBが検査対象から除外されたのか詳細な経緯は把握できていない」と語った。

問題のマルウェアはアメリカのセキュリティ企業の報告書で中国関連のハッキング組織が過去に使用したものとして指摘されている。感染したPCはサイバー攻撃の足がかりにされたり、情報を外部に流出させるために悪用される可能性があるとニッケイは伝えている。

類似のUSBが自衛隊外でも流通している点も問題である。陸上自衛隊サイバー防護隊は内部文書で同種の中国製偽装品が「国内外を含む電子商取引サイトを通じて広く流通していると思われる」と指摘した。ニッケイが日本とアメリカのアマゾンの購入レビューを調査した結果、感染の疑いがある報告は2017年以降少なくとも25件確認された。自衛隊で発見されたものと同じ中国製ブランド製品を購入した消費者が「偽装メモリ、ウイルスが入っていて最悪」とのレビューを投稿した事例もあった。
 

民間部門も危険にさらされる


感染USBの危険は軍にとどまらない。工場、研究所、病院のようにインターネットと分離されたシステムを使用する施設ほど、外部の資料やソフトウェアをUSBで移動することが多いためである。日本のある大手電子機器メーカーの幹部はニッケイに「工場や研究所内部の機器は古く、最新のセキュリティ対策が施されていない」と述べ、「USBを介したウイルス感染が頻繁に発生している」と語った。

ニッケイは感染USBが流通する背景として、中国国内の生産委託網の甘いセキュリティ管理を指摘している。工場用の組み込みハードウェア製造業者の役員は「生産委託先の中国企業が感染源となることが多い」とし、「意図的に混入させた可能性も否定できない」と述べた。

陸上幕僚監部広報室はニッケイに感染USBの使用事実を認めつつも「システムに影響はなかった」と述べた。ただし「ウイルス検査を実施するという規則が守られなかったことは問題であり、現在は検査を徹底して行っている」と説明した。

日本政府はサイバー攻撃を事前に防ぐ『能動的サイバー防御』に力を入れている。しかし自衛隊は問題のUSBが社会全体に広く流通している事実を知りながら、今回の件を公表しなかったとニッケイは伝えている。





* この記事はAIによって翻訳されました。
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