サムスン電子が6日(現地時間)から10日までドイツ・ベルリンで開かれるヨーロッパ最大の家電展示会「IFA 2024」に「皆のためのAI」を主題に参加し、人工知能(AI)技術の革新を通じて進化した連結経験をヨーロッパ市場に披露した。
5日、業界によると、サムスン電子は「メッセベルリン」展示場に位置する「シティキューブベルリン」に家電業界最大規模の6017㎡(約1820坪)の展示空間を設け、「スマートシングス」を基盤とした差別化されたサービスと映像ディスプレイ·生活家電·モバイルなど最新AI製品を大挙展示した。
◆AIで強化し、B2Bに拡大するスマートシングス接続経験
サムスン電子は今年のIFAで、△セキュリティ △個人情報保護 △持続可能性 △簡単な連結と制御 △安全と健康 △B2Bソリューションなどのテーマに分け、AIで強化されたスマートシングスの主要ソリューションと最新技術を披露した。
展示場入口の超大型画面ではこの10年間、スマートシングスの発展史とAIを通じて変化する日常を映像で見せてくれた。 2014年にサムスン電子が買収した後、今年10周年を迎えたスマートシングスはサムスン電子の技術とノウハウを融合させ、8月基準で加入者数約3億5000万人に達するグローバル連結プラットフォームに成長した。
超連結時代に必須要素である「セキュリティ」をテーマにした展示ゾーンでは、機器間の安全な連結を支援する「サムスンノックスマトリックス」と使用者の重要な情報を保護する「サムスンノックスボルト」を中心に紹介し、外部人が任意に接続したことを感知した時に直ちに遮断し、スマートシングスセキュリティ水準を高める「リセット保護」技術も試演した。
省エネを重視する欧州消費者の目線に合わせて構成した「持続可能性ゾーン」では、電力ピーク時間帯に省エネをサポートする「フレックスコネクト」など、省エネのための主要機能を紹介した。 また、太陽光によって生成された電力量と残余エネルギー量、電気自動車のバッテリー充電状態などを一目で確認し、電力消費量を最適化する「スマートシングスエネルギー」サービスも米国テスラと協業して展示した。
「簡単な接続と制御ゾーン」では、△購入した製品を自動的にスマートシングスに連結する「カムオンボーディング」 △家の中の状態を一目で把握して機器を制御できる「マップビュー」 △スマートフォンで手軽にリモコン機能に代わる「クイックリモート」など、差別化されたソリューションを披露した。
「安全と健康ゾーン」は、スマートシングスと連結された家電と位置基盤サービスを利用し、ケアが必要な家族の日常を支援する「ファミリーケア」サービスと「ギャラクシーリング」で使用者の睡眠状態を認知した後、スマートシングスに連結された照明·エアコン·空気清浄機など家電製品を睡眠に最適化された状態で制御する姿を試演した。
「B2Bソリューションゾーン」ではスマートシングスをB2Bまで拡大した「スマートシングスプロ」でホテル、売り場、事務室など商業用空間で家電製品だけでなく、照明、温湿度制御、カメラなどモノのインターネット製品まで連動して効率的に管理する多様なシナリオを披露した。
◆AIでサムスン電子ならではの差別化経験を提供する「ビスポークAI」
サムスン電子は「ビスポークAI」製品に適用された音声秘書「ビクスビー」を自然語基盤で脈絡を理解し答えられるよう一層アップグレードした。
例えば、一つの文章に色々な命令を入れて言っても家電製品がそれぞれの意図を理解することができ、前に対話した内容を記憶して次の命令まで連結して遂行することができる。 機器関連の疑問と回答も言葉で聞いてすぐに確認できる。
ここに使用者の声や位置を認識し、パーソナライズされたカスタマイズサービスを提供する「ボイスID」と「アンビエントセンシング」機能も今回のIFA 2024で初めて公開した。 両機能は2025年、サムスン電子の新型家電製品に適用する予定だ。
「ビスポークAIハイライトゾーン」では、今年、ヨーロッパ12ヶ国に発売予定の「ビスポークAIコンボ」、スチーム集中モードで衛生を強化した「ビスポークAIスチーム」など、業界を先導するAI家電製品を展示した。
また、エネルギー効率に敏感な欧州の消費者を狙って「エネルギーリーダーシップゾーン」を構成し、エネルギー消費量を減らした革新製品とサービスも紹介する。 △AIインバータコンプレッサーとペルチェ素子を結合した「ビスポークAIハイブリッド冷蔵庫」 △欧州エネルギー規格基準の中で最高等級(A等級)より55%追加でエネルギーを節減する「ビスポークAI洗濯機」 △スマートシングスエネルギーと連係して追加で電気使用を減らす「AI節約モード」等が代表的な事例だ。
一方、18年連続でグローバルTV市場1位を守っているサムスン電子は、今回のIFA展示を通じてAIスクリーンビジョンを再度強調し、211インチの「透明マイクロLED」など19年連続でグローバル1位を守るための多様な戦略製品も公開した。
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