中央政府の債務が1ヵ月ぶりに再び1100兆ウォンを超えた中、国の財政赤字は前月より大幅に減り、政府の予想値を下回っている。
14日、企画財政部が発表した「財政動向12月号」によると、10月末基準で中央政府債務は前月対比5兆9000億ウォン増加した1105兆5000億ウォンと集計された。去る9月、中央政府債務が1100兆ウォン以下に下がったが、1ヶ月ぶりにこれを再び越えたのだ。
韓国政府が今年の本予算で展望した中央政府債務1101兆7000億ウォンも上回る数値だ。これに対して企画財政部は「年末に国債を償還する計画であるだけに予算上国家債務を渡すことはないと見られる」と予想した。
10月までの政府の総収入は492兆5000億ウォンで、昨年同期比45兆2000億ウォン減少した。国税収入は305兆2000億ウォンで、前年同期比50兆4000億ウォン減少した。これは不動産取引の萎縮などで所得税が14兆6000億ウォン、企業実績不振などで法人税が23兆7000億ウォン、付加価値税が5兆4000億ウォン減少した余波だ。
税外収入は昨年同期より2兆7000億ウォン減った22兆6000億ウォンが徴収された。韓国銀行の余剰金政府納入金が昨年より3兆7000億ウォン減った影響が大きい。反面、基金収入は保険料収入増加で6兆2000億ウォン、法定負担金増加で1兆1000億ウォン増加し、計8兆ウォン増えた164兆5000億ウォンと集計された。
総支出は502兆9000億ウォンで、前年同期比77兆8000億ウォン減少した。コロナ対応事業の縮小と地方交付税・交付金減少などの余波で予算支出が28兆2000億ウォン減った中で小商工人損失補填金支給終了で基金が39兆2000億ウォン減少した影響が大きい。
総収入から総支出を差し引いた統合財政収支は、10月末基準で10兆4000億ウォンの赤字を記録した。通常、国の財政を表す管理財政収支は18兆4000億ウォン改善された52兆2000億ウォンの赤字を記録した。これは政府が今年予測した管理財政収支赤字規模58兆2000億ウォンを下回るものだ。
管理財政収支改善に対して企画財政部関係者は、「付加価値税収入が9月54兆9000億ウォンから10月74兆2000億ウォンに19兆3000億ウォン増えた」とし「付加価値税収入が入る10月は通常前月対比管理財政収支が改善される影響を見せている」と説明した。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
