ポスコケミカルが年間売上3兆ウォンを超え、創業以来最大の経営実績を達成した。 エネルギー素材部門が販売量増加、販売単価上昇を踏み台に会社の好業績を牽引した。
ポスコケミカルは昨年の連結基準の売上3兆3019億ウォン、営業利益1659億ウォンを上げたと27日、公示した。 これは前年比それぞれ66.0%、36.3%増加した規模だ。
事業別ではバッテリー素材事業が電気自動車用バッテリー需要増大、エネルギー貯蔵装置(ESS)用新規受注、販売価格上昇などの影響で、前年比127.6%増の1兆9383億ウォンの売上を上げた。 バッテリー素材事業は総売上の半分を上回る58.7%を担当し、好業績を牽引した。 営業利益は同期間287.1%増の1502億ウォンを記録した。
基礎素材事業は昨年、製品販売価格の上昇で、前年より19.8%増加した1兆3636億ウォンの売上を上げた。 ただ、営業利益は前年比81.0%減の157億ウォンにとどまった。 昨年9月、台風「ヒンナムノー」の影響で、冷泉が氾濫し、稼働率が下がるなど悪材料に耐えられなかったためだ。
子会社のポスコMCマテリアルズは昨年、売上高2522億ウォン、営業利益392億ウォンを記録した。 前年比それぞれ46.3%、2.9%増加した規模だ。
ポスコケミカルの年間実績は歴代最大値を達成したが、昨年4四半期だけを見れば、苦戦を強いられた。 売上高は7808億ウォンを記録し、前年同期比45.3%増えたが、昨年3四半期だけで1兆ウォン台の売上高を上げたのと比べると、25.9%ほど規模が縮小された。 営業利益も前年同期比83.8%減の33億ウォンに止まった。 さらに、昨年4四半期の営業外損失の規模が大きく、261億ウォン規模の当期純損失を記録した。
ポスコケミカルは昨年、全羅南道光陽に総合竣工した年産9万トン規模の陽極材工場が今年本格稼動し、年産3万トン規模の浦項陽極材1段階工場も年内竣工するなど、今年も生産量増加を通じた売上拡大に自信を示した。
ゼネラルモーターズ(GM)とLGエネルギーソリューションが合弁したバッテリー企業のUltium Cellsと昨年締結した13兆7697億ウォン規模のハイニッケル陽極材供給契約も今年初めから売上につながる見通しだ。 Ultium Cellsの他にも多数の企業と製品共同開発·供給のための協議を進めており、今年の大規模販売契約締結が期待されるとポスコケミカル側は説明した。
一方、ポスコケミカルは今年、グローバル景気低迷と中国の電気自動車成長の鈍化により、リチウム需要が減少する可能性があると見込んだ。 これを受け、グローバルリチウム価格が漸進的に下落するものと予想される中、次第に価格変動性が拡大するだろうという展望だ。
電気自動車バッテリー用ニッケルの需要は今年成長傾向を見せるだろうが、ニッケル全体の需要は劣勢が予想されると説明した。 ニッケル供給はインドネシアからニッケル中間材の流入量が増加し、拡大する見通しだ。 これを受け、ニッケル価格は上半期に弱横ばいを維持しながら、下半期に世界景気が回復すれば、小幅上昇するだろうと見通した。
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