企業景気の見通し、22カ月ぶりに90以下に下落・・・「投資・雇用悪化のリスク」

[資料=全国経済人連合会]


韓国の企業景気が急速に冷え込んでいる。いわゆる高物価、高金利、米ドル高の3高によって、来月の企業景気実査指数(BSI)は22ヵ月ぶりに90以下に下がった。短期下落幅は2015年マーズ(MERS)事態以後最大値だ。

25日、全国経済人連合会は売上高基準600大企業を対象にBSIを調査した結果、8月の総合景気BSI展望値は86.9で前月(92.6)対比5.7ポイント(p)下落したと発表した。これは2020年10月(84.6)以来の最低値だ。BSIが100より低ければ前月対比否定的な景気展望が優勢だという意味だ。

全経連はBSIが3月に102.1を記録してピークに達したが、5ヵ月ぶりに15.2p急落したのは2015年のマーズ拡散の時と似た推移だと説明した。当時BSI指数は3月103.7から7月84.3までわずか4ヵ月で19.4p下落した。

全経連は、高物価で産業全般にわたる景気低迷への懸念や米連邦準備制度(Fed)の攻撃的な政策金利の引き上げなどが大きな影響を及ぼしたと分析している。政策金利が大幅に引き上げられれば、社債金利が同伴上昇し、企業資金調達環境が悪化せざるを得ない。またウォン・ドル為替レートの急騰傾向にともなう原材料輸入単価上昇も企業採算性に悪影響を与えている。

業種別には、製造業BSIが主要輸出対象国の景気萎縮で82.5まで下がった。非製造業(91.4)も下げ幅が大きかった。製造業と非製造業BSIがいずれも3ヶ月以上100を下回ったのは2020年8~10月以後22ヶ月ぶりだ。

産業別では半導体企業を含む電子・通信装備業(107.1)と医薬品(100.0)だけが基準値を維持しており、非製造業は全て景気不振の見通しが優勢だった。部門別では雇用(103.4)を除く資金事情(89.6)、採算性(89.6)、内需(89.9)、輸出(93.9)、投資(98.2)、在庫(105.2・100以上の場合過剰)など全て悲観的に見通した。

全国経済人連合会のチュ・グァンホ経済本部長は「最近高物価・高金利・高為替レート状態が持続し、企業の経営環境が極度に不透明になり投資・雇用が悪化する危険性が大きくなった」とし、「企業の税負担軽減で費用負担を緩和し、不必要な規制を改善して民間経済に活力を付与しなければならない」と主張した。
 

[資料=全国経済人連合会]


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