人工衛星を搭載できる韓国初の国産宇宙ロケット「ヌリ号」、打ち上げに成功

[写真=写真共同取材団]


韓国独自の技術で作られた人工衛星搭載ロケット「ヌリ号」(KSLV-II)の初打ち上げに成功した。「成功可能性30%」という当初の予想を破り、万全の準備を経て打ち上げに成功した。

今回の打ち上げ成功により韓国は1トン級の人工衛星を希望する時期に宇宙に打ち上げられる技術を持つ世界7番目の国となった。韓国宇宙技術の発展ぶりを世界に知らせた快挙だ。

21日、韓国航空宇宙研究院によると、同日17時に羅老宇宙センター第2発射台から打ち上げられたヌリ号は、打ち上げ後16分7秒(967秒)が過ぎた後、高度700キロの太陽停止軌道に衛星模写体(ダミー衛星)を打ち上げるという当初の目標を達成することに成功した。

ヌリ号は、打ち上げ127秒が経過した後に1段目の発射体を分離し、233秒が過ぎて衛星模写体を覆ったペアリング(蓋)を除去するという当初の目標を達成した。さらに、打ち上げ274秒後には2段目の発射体の分離にも成功した。

ヌリ号は、政府が2010年3月からこれまで計1兆9572億ウォンを投資して開発した韓国型ロケットだ。地球の表面で宇宙空間の定められた位置まで人工衛星を移動させるのが目標だ。

ミサイルと似た構造で作動する特徴のため、米国を含む全世界の主要国家は、宇宙発射体技術を軍事戦略の面で管理し、海外への移転を厳禁している。特に1トン級の衛星を宇宙に送る能力がある国は、米国、ロシア、フランス(EU)、中国、日本、インドなど6ヵ国だけだった。

今回の成功で、韓国は独自の技術で希望する時期に中型衛星を宇宙に送り出せる「宇宙先進国」に仲間入りした。一方、政府は来年5月にヌリ号を2回目の打ち上げを行った後、データ分析や問題点の補完を経て、2024年、2026年、2027年にも追加でヌリ号を打ち上げる計画だ。
 
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