起亜、インド工場の進出2年…年販売量20万台突破・完全稼動も目前

[起亜、インド工場の進出2年…年販売量20万台突破・完全稼動も目前]



8日で公式稼動2年を迎えた起亜・インド工場(アナンタプル)の成長の勢いが恐ろしいほど早い。稼動1年ぶりに10万台販売を突破し、2年目にはその数字を2倍に増やし、インドだけでなく、隣国にまで影響力を拡大している。異変がなければ、3年ぶりに工場の「完全稼動」という記念碑的な成果も出すことができるものと期待される。

3日、業界によると、起亜・インド工場の2019年8月から先月まで2年間の販売量が38万台(7月の販売推定値2万台基準)に迫っている。新型コロナなど悪材料の中で成し遂げた成績だ。

特に注目すべき点はその成長振りだ。起亜・インド工場の累積販売量の中で、最近1年間(2020年8月~2021年7月)の販売量が占める割合は3分の2に達する。稼働初年に比べ、販売量が2倍ぐらい増加したのだ。

中心にはインド工場の初の生産モデルである「セルトス」と現地の戦略モデル「ソネット」がある。両モデルのいずれも現地で人気が多い小型スポーツ・ユーティリティー・ビークル(SUV)で、インド工場全体の販売量の90%以上を占める。

インド工場の完全稼動もあまり残ってないものと分析される。最近、新たに披露したミニバン「カーニバル」に続き、4四半期の新車発売も予告しているためだ。実際、今年上半期だけでインド工場は12万1402台を販売した。

景気回復の勢いが続いているだけに、起亜の2021年の目標値だった25万台の達成にも大きな無理はないものと業界では見ている。インド工場は2017年10月に着工し、216万㎡の敷地に年産30万台規模で建設された。今月で稼動3年目に入ったインド工場の完全稼動が目の前にあるという意味である。

業界関係者は"新型コロナなど厳しい環境の中にも、起亜・インド工場は早い成長を成し遂げた"、"ポストコロナ時代を迎え、その成長速度がさらに早まるものと現地の関係者らは見ている"と述べた。

現地販売の中心であるディーラーらの信頼も大幅に高まったというのも鼓舞的だ。インド自動車ディーラー協会(FADA)がインドのディーラーたちを対象に実施した「2021ディーラー満足度調査」が代表的な例だ。起亜は今回の調査で、1000点満点に879点を受け、1位に上がった。これは全体完成車メーカーの平均点数657点を圧倒する数字だ。

起亜の最大ライバルであるマルチ・スズキ・インディアは699点で、6位に止まった。インド全域の2000人のディーラーを対象に、完成車メーカーの△製品 △マーケティング戦略 △販売関連教育や政策 △成長可能性などの項目を細分化し、点数を総合した結果だ。マルチ・スズキ・インディアは日本のスズキがインド国営企業、マルチと設立した1981年の合弁会社だ。

これによって、起亜は現代自と共に、インド市場での立地がより堅固になるものと観測される。数字がこれを証明している。現代自動車と起亜は5月、インド市場で3万6501台を販売し、不動の1位を守っていたマルチ・スズキ・インディア(3万2903台)を初めて超えた。

起亜が進出する前、マルチ・スズキ・インディアはインド市場内のシェアを60%台で維持したことがある。しかし、現代自と起亜の共同攻撃が続き、最近、シェアが大幅に下がった。5月、現代自・起亜のインド市場占有率も35%で、マルチ・スズキ・インディア(32%)を上回った。

起亜の関係者は"新型コロナと半導体の供給難で、厳しい状況だが、インド市場で、着実な成長を成し遂げている"、"下半期にも新車などを中心に、影響力を拡大していく"と述べた。
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