[グローバルマーケット] 消費指標の低迷にニューヨーク株式市場のダウ0.08%↓

  • 9月の小売販売前月比0.3%減少…米消費に警告灯

  • ドル安の中、国際原油価格は三日ぶりの反発…WTI 1%↑

[写真=ロイター・聯合ニュース]


16日(現地時間)、米経済の支えである消費指標が低迷した影響で景気後退への懸念が高まり、ニューヨーク株式市場の主要指数が下落した。金利引き下げへの期待感と​​企業業績好調は下げ幅を制限した。

◆米消費への警告灯…ニューヨーク株式市場の下落

この日、ニューヨーク証券取引所(NYSE)でダウ指数は前日より22.82ポイント(0.08%)下落した2万7001.98で取引を終えた。S&P500指数は5.99ポイント(0.20%)下げた2989.69で、ナスダック指数は24.52ポイント(0.30%)落ちた8124.18でそれぞれ取引を終えた。

米国の9月の小売売上高が減少したというニュースが悪材料として働いた。この日、米商務省が発表した9月の小売売上高は前月比0.3%減少した。専門家らは0.3%の増加を予想していた。7カ月ぶりに初めて減少し、米国の景気後退への懸念が一層大きくなった。個人消費は米国経済の70%を支える柱だ。

同日、米商務省が発表した8月の企業在庫も前月比横ばいの2兆421億ドルを記録し、市場予想値の0.2%増加に及ばなかった。

米国と中国の貿易交渉「第1段階の合意」をめぐる不確実性も続いている。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、中国がいつ、どれくらい米国産農産物を購入するかはまだ疑問だという指摘を出した。また、米下院が「香港人権方案」を可決させると、中国が反撃を公言しながら強力に反発し、香港デモをめぐる両国の対立が貿易交渉にまで広がりかねないという懸念が高まった。

ただ、指標不振と貿易不確実性の中、今月29〜30日、連邦準備制度(Fed・FRB)が政策金利をもう一度引き下げるという期待感は、株式市場の下げ幅を制限した。FRBはは同日、景気動向報告書のベージュブックを通じて、米国経済の成長を従来の「緩やかな(modest)」から「わずかから緩やかな(slight to modest)」に下方修正したりもした。

企業の第3四半期の業績は予想よりも良好だった。ファクトセットによると、この日まで業績を発表したS&P500企業の83%が予想を上回る実績を出した。バンク・オブ・アメリカ(BOA)の第3四半期株当たり利益が56セントと、予想値の51セントを上回った。

◆ブレグジットの不確実性の中、欧州の株式市場は入り混じり

経済指標の不振と金利引き下げの見通しに、米ドルは弱含みだった。グローバル主要6通貨に対してドルの価値を算定するドルインデックスは、0.27%落ちた97.738を指した。米国10年債の利回り(金利)も3bp落ちた1.75%を記録した。国債利回りと価格は逆に動く。

米国より先に引けた欧州株式市場は17〜18日に開催される欧州連合(EU)首脳会議を控えてブレグジット交渉への期待と憂慮が交差しながら指数ごとに騰落が分かれた。

英国FTSE100指数は前日比0.61%下落した7167.95で、フランスCAC40指数は0.09%下げた5696.90でそれぞれ取引を終えた。一方、ドイツDAX指数は0.32%上昇し、1万2670.11に終値を形成した。汎欧州指数であるユーロ・ストックス50指数は0.15%上昇した3,604.21で取引を終えた。

英国とEUはブレグジットの再交渉を完了するため集中的に議論したが、EU首脳会議開始前に合意に達することは失敗したようだとBBCなど現地メディアは伝えた。

国際原油価格は、ドル安と石油輸出国機構(OPEC)の減産延長の可能性に支えられ、三日ぶりに反発した。 ムハンマド・バルキンド石油輸出国機構(OPEC)事務総長は前日「減算規模拡大が1つのオプション」とし、「OPECは来年以降も原油市場の安定のためにできることをする」と述べた。

同日、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)で11月渡しのウエスト・テキサス・インターミディエ(WTI)は、前日比1%(0.55ドル)上がった53.36ドルで取引を終えた。同じ時刻、ロンドンICE先物取引所の12月物ブレント原油も1バレル当たり1.04%(0.61ドル)上昇した59.35ドルを示した。

金価格は上昇した。この日、ニューヨーク商品取引所で12月渡しの金は前日よりオンスあたり0.7%(10.50ドル)値上がりした1494.0ドルで取引された。
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