高層ビルの森「鍾路・江南」、超微細粉塵の濃度が低い理由は?

  • 昨年、ソウル市内の超微細粉塵(PM2.5)の平均濃度は23㎍/m³・・・3月は34㎍/m³で高く

  • 鍾路・江南3区の自治区の積極的な対策で微細粉塵の濃度を下げ

  • 都心の緑地空間が豊かな江北・中浪・広津も超微細粉塵を低く維持

[写真=聯合ニュース]


ソウルの超微細粉塵(PM2.5・微小粒子状物質)の濃度が「普通」を示した25日午前10時。ソウル鍾路区光化門の超微細粉塵濃度はm³当たり17μg(マイクログラム・1μgは100万分の1g)を示した。超微細粉塵の濃度が35μgを超えると「悪い」、75μgを超えると「非常に悪い」の段階だ。

ソウル市によると、昨年ソウルの超微細粉塵の平均濃度は23㎍で、江北区が19㎍で最も低く、鍾路区と中浪区・広津区がそれぞれ21㎍を維持した。また、中区と蘆原区、江西区、銅雀区、瑞草区、江南区、松坡区も22㎍で平均値を下回った。一方、永登浦区(28㎍)、冠岳区(27㎍)、恩平区(26㎍)、麻浦区(25㎍)は高かった。

月別超微細粉塵の平均濃度は、3月が34㎍で最も高かった。春には西風系の気流に沿って流入される大気汚染物質の量が多く、他の季節よりも微細粉塵数値が高い。 8月と9月はそれぞれ14㎍、10㎍で最も低かった。夏には雨による洗浄効果が現れ、大気循環がスムーズになるからだ。

超微細粉塵の濃度が最も低い江北区と中浪区、広津区などは都心の森と緑の空間が豊かであるという共通点がある。都市の森は、二酸化窒素などの超微細粉塵を誘発する物質を吸着(吸収)する効果があると知られている。

南ソウル大学のチョン・ジョンチョル教授の研究チームなどは、LX韓国国土情報工事に提出した報告書で「江北区は広葉樹林をはじめ、緑地が全体の面積の45%以上を占めている」とし、「都市の森が粉塵濃度を相対的に低く維持させるのに肯定的な役割をするものと判断される」と分析した。

鍾路区と江南3区の粉塵濃度が薄いのは、自治区の積極的な微細粉塵の低減対策が功を奏したためだ。通常の商業施設が多い地域では、建物の冷暖房のための燃焼過程での汚染物質が排出されるうえ、高層ビルによる大気循環が円滑でないため粉塵濃度が高い方だ。

鍾路区は、2010年から微細粉塵低減のために水洗浄を拡大した。計9台の散水車と6台の高圧清掃車を運用し、環境改善に乗り出している。鍾路区の関係者は、「交通の中心地として通行車両が多く、微細粉塵の多い旧都心を中心に環境政策を実施している」とし、「昨年、散水車や粉塵吸引車、路面清掃車を活用して10万6012㎞に達する道路を清掃をした」と説明した。

江南区も道路の水洗浄を行っている。毎週、幹線道路と支線道路でそれぞれ3回、1回を実施して粉塵の吸引車は毎日50㎞ずつ運行している。他にも、大気汚染警報制と飛散粉塵が発生する工事現場の点検、 ディーゼル自動車の煤煙低減装置の付着、建設機械の最新機器の使用措置も実施している。

最近、微細粉塵を解決するために自治区ごとに共同対応する事例も出ている。25日、銅雀区と永登浦区、冠岳区、瑞草区は、微細粉塵共同対応協議体を構成し、業務協約を締結した。銅雀区の関係者は「4つの自治区で14カ所の老朽ディーゼル車の運行制限の単独のシステムを追加で設置する方案をソウル市に提案する予定だ」と話した。
 
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