検察、逮捕された梁承泰元最高裁長官の捜査開始

[写真=聯合ニュース]


前職大法院長として初めて逮捕された梁承泰(ヤン・スンテ)元最高裁長官の取り調べが始まった。

ソウル中央地検捜査チーム(ハン・ドンフン3次長検事)は、25日午前からソウル拘置所に召喚した梁元最高裁長官を取り調べている。

司法行政権濫用疑惑の頂点にある梁元長官は、11日から3回にわたり計27時間聴取に応じたが、取り調べと逮捕される前の被疑者尋問(令状実質審査)で自分の容疑を一貫して否認してきた。

検察は拘束期間が終わる来月12日まで梁元長官の40余りの容疑に対する立場を改めて問う方針だ。梁元長官は「日本による強制動員被害者に対する民事訴訟」「元世勲(ウォン・セフン)元国家情報院長に対するネット書き込み事件の裁判取引」「旧統合進歩党議員の地位確認」「憲法裁判所の内部情報の違法収集」「裁判官査察および司法府ブラックリスト」「公報官室の運営費として秘密資金3億5千万ウォンの造成」などの容疑がもたれている。

梁元長官は在宅起訴の状態で検察の調べに対し「覚えていない」とか「実務者が判断した」として容疑を否認した。しかし地検の逮捕状請求を審査していたソウル中央地裁は24日未明、事件の多くは解明しているとの認識を示した上で、「捜査経過と重要関係者との関係に照らし、証拠隠滅の恐れがある」と逮捕を認めた理由を述べた。

一方、梁元長官は2011年から6年間、最高裁長官を務めた。元徴用工訴訟で日本企業に賠償を命じる判決が確定すれば韓日関係が悪化すると懸念する朴槿恵(パク・クネ)前政権の元高官の働きかけを受け、訴訟の担当部署に賠償命令を避ける道を探るよう指示した疑いがある。最高裁は高裁判決から5年以上過ぎた昨年10月末、新日鉄住金への賠償を命じる確定判決を下した。

ソウル中央地検は24日、韓国の元徴用工訴訟の最高裁判決を遅らせた職権乱用容疑などで、朴前政権で最高裁トップだった梁元長官を逮捕した。最高裁長官出身が逮捕されるのは史上初のことだ。
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